「父の日」ギフトは、嬉しいお父さんの笑顔を想像できるかどうかが決め手。

冷酒を注ぐと盃の底に絵が浮かぶ“冷感盃”。
限定販売のレア・アイテム。

毎年6月の第3日曜日は「父の日」、
今年(2022年)は6月19日です。

毎年恒例ともなった、菊正宗の
“いつもありがとう、の感謝を伝える”
「父の日」ギフトですが、
今年もお父さんの喜ぶ笑顔が
思い浮かぶようなセット商品が
ラインナップされています。

まず、注目したいのは、
菊正宗の“顔”ともいえる
嘉宝蔵ブランドのトップに並び立つ
「嘉宝蔵 雅」と「嘉宝蔵 極上」に、
オリジナル「冷感盃」をセットにした
「オリジナル盃 雅・極上セット」です。

とくに今回の目玉は、
素朴な白地の盃に、
約17℃以下の冷酒を注ぐと
盃の底に絵柄が浮かび上がる
不思議な「冷感盃」。

温度変化に敏感な
特殊な塗料で絵付けをしたもので、
父の日ギフトのために
特別に準備させていただいた、
ここでしか手に入らない
レア・アイテムです。

浮かび上がるのは、
菊正宗所蔵の
「清酒菊正宗
酒者天之美禄
唐子人形酒造絵図」
から抜粋した、
“唐子人形”と呼ばれる
中国風童子のコミカルな絵柄。

この
「清酒菊正宗
酒者天之美禄
唐子人形酒造絵図」
は、幕末から明治へと
時代が移り変わる時期に描かれた
貴重な額装図版で、
米洗いから新酒ができあがるまでの
酒造りの一連の流れを、
工程ごとに“唐子人形”を使って
図案化したものの組み合わせで
構成されており、
今回はその一部の
甑(こしき)を使った
“蒸米”の工程が
盃の底に浮かび上がります。

また、このセットの日本酒は
どちらも菊正宗が誇る
嘉宝蔵ブランド商品です。

嘉宝蔵ブランドは、
熟練した丹波杜氏による、
昔ながらの丹精込めた
生酛造りによる酒造りを継承する
季節蔵“嘉宝蔵”で、懇切丁寧に
旨いお酒を醸しているのが
特徴といえます。

「嘉宝蔵 雅」は、
原料米に菊正宗と
長年にわたって契約栽培を行っている
兵庫県吉川特A地区で収穫された
酒米の最高峰“山田錦”を100%使用。

生酛造りで醸した
特別純米酒を
原酒のまま瓶詰めにした
贅沢なお酒。

素材にこだわり、
技を尽くした濃醇で雅やかな味わいは
まさに“灘の生一本”の
極致といえます。

一方、「嘉宝蔵 極上」も同じように
“山田錦”を100%使い、
手間暇をかけて丁寧に醸した
特別本醸造酒。

飲みごたえのあるコクとキレ味が
大きな魅力で、
“冷酒”“ひや(常温)”“燗酒”
それぞれの旨さが楽しめると、
根強いファンに支えられた
人気のお酒です。

オリジナルの「冷感盃」は
数量限定でのご用意となります。

早期売り切れも予測されるため、
お早めにお求めください。

 

爽やかなお酒と美味しいおつまみの充実セットもご用意。

続くオススメのセットは、
「大吟醸と
すだちスパークリングと
お楽しみセット♪」。

「超特撰 しぼりたて大吟醸」は
、火入れ回数を減らすことで
豊かな香りを閉じ込めたお酒で、
口に含んだ瞬間に、
軽やかでスッキリとした飲み口と
鼻に抜ける
華やかでフルーティーな香り。

淡麗ながら
キリッとした味わいが
魅力のお酒です。

また、徳島県産すだち果汁を使った
爽やかな酸味の
「すだちスパークリング」は、
“和のリキュール”ともいえる、
普段お酒を口にしない方にも
飲みやすい爽快スパークリング。

これらのお酒にぴったりな
おつまみも入ったセットなので、
届いてすぐに
「父の日」パーティができる、
手間いらずのセットです。

また、飲みくらべが楽しめる、
もはや定番となった
「思いを伝えるネオカップセット
〜父の日〜」
も毎年大好評のギフトパッケージです

箱を開封したときに
5種類全20本が並ぶダイナミックさと
蓋に貼られたメッセージに
感動されるお父さんもおられるようで
リピートのお客様も年々増えている
人気の「父の日」ギフトといえます。

また、5種類のお酒を、
家族が揃ったときに飲みくらべて、
自分の好みのお酒を選んでみる
良い機会というのも
好評のポイントです。

「母の日」とくらべると、
なんとなく印象が薄いと
考えられがちな「父の日」ですが、
日頃頑張っている
お父さんのためのギフトとして、
家族団らんの会話が弾む
キッカケになるような商品を
取り揃えさせていただきました。

これまでの「父の日」ギフトの
ご用命では、自分へのご褒美として
お父さんご自身で注文される方も
少なからずおられます。

いずれにせよ、
「父の日」に間に合うよう、
ぜひお早めのご注文を
お待ちしております。

賢い“衣替え”のススメ。事前準備と、整理ついでの“断捨離。

“衣替え”の歴史は古く、厄祓いの神事の意味もあった平安時代に遡ります。

夏の“衣替え”は、もうお済みですか。

夏は6月1日、冬は10月1日が
一般的な“衣替え”として
暦に載っています。

“衣替え”が暦の行事として
取り上げられるようになったのは、
明治時代になってからのことで、
軍人や警察官、役人の制服が
洋服と定められたことから、
夏服と冬服の衣替えの時期も
一緒に制度化したことが発端です。

同じように“衣替え”は
学生服にも適用され、
やがて一般庶民にも
この習慣が広まったとされ、
“衣替えの日”として
暦に載るようになりました。

しかし、
“衣替え”そのものの歴史は
もっと古く
中国の習慣が平安時代に
日本に伝わり、宮中行事の
“更衣(こうい)”として定着。

4月1日に冬から夏装束、
10月1日に夏から冬装束に替える、
最初の“衣替え”が行われました。

季節に応じて装束を替える以外に、
“穢れ(けがれ)”を祓う
という目的もあったようです。

厄災を招き入れる“穢れ”は
時間とともに身体や家に
溜まっていくものと考えられ、
“更衣”は宮中から厄を祓う
重要な神事のひとつとされていました。

また、“更衣”という言葉は
天皇のお召替えを行う女官の
役職名として使われていたため、
“衣替え”という呼び名に
変化したともいわれています。

鎌倉時代になると、
衣装だけでなく調度品の
“衣替え”が行われるようになり、
江戸時代には、5月5日、9月9日が
加わって、“衣替え”は、
年4回の行事となりました。

“衣替え”は暦の上のことで、
あくまで目安です。

日本列島は細長く、
地域によって寒暖差があるため、
北に位置する寒い地域では、
夏が6月15日、冬が9月15日と
夏服の期間がひと月短く、
逆に南に位置する暖かい地域では、
夏が5月1日、冬が11月1日と
夏服の期間が2カ月長くなるなど、
その地域の気候に応じたタイミングで
“衣替え”が行われています。

さらに、天候が不順ともいえる
昨今の気象状況に加え、
同じ市域であっても地形により
微妙に異なることもあり、
“衣替え”のタイミングは、
“蒸し暑さ”や“肌寒さ”など、
自分の体感による判断が大切です。

その際、ひとつの判断基準として、
自宅周辺の最高気温が、
“25℃以上が続くようなら
薄手の夏物、
20℃前後は春秋の合い物、
15℃以下なら冬物”というのを
参考にしてみるのも、
いいかもしれません。

“衣替え”時の洗濯は、鉄則。
次の“衣替え”のときに、差が出ます

さて、
“衣替え”をスムーズに行うために、
いくつかのポイントがあります。

まずは、
汚れたまま収納しない
ということです。

食べこぼしの汚れや汗は
時間とともにシミとなり、
虫食いの原因ともなるので、
収納する前に、
必ず洗濯やクリーニングでキレイに。

これを怠ると、
落とし切れていない汚れが
数カ月放置したままとなり、
首回りや袖口などが黄色く変色、
次の“衣替え”の際に
結局捨てる羽目に、なんてことも
よく聞くお話です。

また、洗濯後は
十分に乾燥させることも
大事なポイント。

湿気が残ったまま収納してしまうと、
カビが繁殖する原因になるからです。

そういう意味で、“衣替え”は
天気の良い日に行うのが
一般的とされています。

とくに、“衣替え”など、
一度にまとめて行う衣類の収納に
効果を発揮するのが、
透明な引き出しタイプの収納ケースです。

透明なので中に何が入っているか
一目瞭然。

同じサイズのものを
押し入れの下段に並べて置けば、
引き出しを入れ替えるだけで、
大まかな“衣替え”は完了。

しまっておく服の上に、
必ず防虫剤を置くことを忘れないように。

ここでひと手間となりますが、
これから着る服も一度、
天日干しすることで、
収納時の嫌な臭いが消え、
素材の風合いが元に戻るので
オススメです。

さらに、気をつけたいのが、
それぞれの衣類に合った
方法での収納です。

ジャケット類などは畳むと
肩周りの立体感が損なわれるので
ハンガーに掛けて収納ダンスの奥へ。

逆にニット系は、
ハンガーに吊るすと編み目が伸びて
シルエットが崩れるため
畳んで収納を行います。

シワがよる生地なども
吊るして収納してください。

“衣替え”と同時に行いたいのが
“断捨離”。

着なくなったものを取り除いて
スペースを空けておけば、
新しい服を置く場所が確保できます。

ただし、
“断捨離”の際に気をつけたいのは、
覚悟を決めてしまうと、
次から次へと捨てることに
夢中になることです。

あくまで“衣替え”なので、
たとえ着なくても、
思い出深い衣類などは、
キレイに保存しておけば良いでしょう。

まだ“衣替え”がお済みでない方は、
入れ替えるだけの“衣替え”から
一歩踏み込んだ“衣替え”に
挑戦してみてください。

ちょっと賢い整理整頓で、
気持ちの良い生活を実現してみましょう。

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睡眠不足を溜め込んだ“睡眠負債”の解消に、短い“昼寝”が効果的。

睡眠不足が慢性化した“睡眠負債”。
働き過ぎの日本人にとって、大きな課題。

“最近徹夜続きで、
ちゃんと寝てないから、
休みの日に寝溜めをする”
などという徹夜自慢の話を、
よく耳にします。

ちょっと無理をした程度の
睡眠不足というのであれば、
それほど気にかけることは
ありません。

しかし、慢性的な睡眠不足は、
“睡眠負債”として、
身体や精神に影響を及ぼします。

“睡眠負債”とは、眠らないことで、
その負担が徐々に
身体へと蓄積している状態。

休日に寝溜めをしても、
長く蓄積された“睡眠負債”は
一気に解消せず、
そのまま生活改善をしないと、
やがて、自律神経の
バランスが崩れることで
イライラがつのり、
疲労感や倦怠感として現れ始めます。

また、自律神経のバランスの崩れは
高血圧や不整脈を誘発し、
肥満による生活習慣病を引き起こす
リスクが高いともいわれます。

フランスのヘルスケア企業が
2年前におこなった
世界主要国14カ国の
平均睡眠時間の調査データによると、
14カ国の平均睡眠時間は7時間8分。

なかでも、日本人の平均睡眠時間は、
6時間22分と世界最短で、
その調査対象の約3割が
6時間を下回った
ショートスリーパー率が高いとの
不名誉な結果に。

日本に続く中国は6時間32分と
日本に近い数値ですが、
3位のイタリアは
30分も多い7時間2分、
14位(最下位)の
ベルギーに至っては7時間34分と、
日本との差は1時間以上もあります。

これまで“日本人は働き過ぎ”と、
ずっと揶揄されてきたことからも、
睡眠と仕事は密接な関係にある
といえるようです。

昔と比べると、祝日法の改正や
ハッピーマンデー制度の導入で、
休日がかなり増えている
にも関わらず休日出勤で働き、
働き方改革が叫ばれると、
定時退社が義務付けられる中、
自宅に仕事を持ち帰って、
家で仕事をする人も
少なくありません。

もともと日本人は、
働くことを美徳とする考え方が
根底にあるため、休むのが苦手。

身体を壊してまで働く、
日本人特有のワーカホリック
(仕事中毒)の気質を
本気で考え直す時期に
きているのかもしれません。

ところが、
世界の平均寿命ランキングを見ると、
日本は世界一の長寿国で、
医療水準も先進国の中では
ダントツの一位。

歴代の長寿世界一記録
(その時の世界最高齢者)を
多数輩出しているなど、
ずっと働きづくめで、
その影響により、確実に
“睡眠負債”を抱えている人が
多い日本にとって、
ちょっと皮肉なお話ともいえます。

暑い盛りの農作業を、
理にかなった“昼寝”によって、
効果的な体力温存。

戦後の復興期を経て
高度成長期の頃は、
国民全体が昼夜を問わず働き、
日本を世界トップクラスの経済大国の
位置にまで押し上げたのですから、
その働き方には
想像を絶するものがあります。

古来、
農業を中心に発展してきた日本は、
各種農作業機械が導入される
わずか数十年前まで、
農作業のほとんどが手仕事で、
朝から晩まで、休む暇などなく、
睡眠時間も、かなり短いものでした。

とくに、毎年5〜6月頃、
その村落全体の共同作業として
田植えが始まると
そこから約ひと月は
厳しい農作業が続きます。

丁度、夏に切り替わり
暑くなり始める時期。

そこに梅雨の蒸し暑い湿気が加わり、
農作業にかかるはずの
体力を奪っていきます。

そうしたことへの対策として、
江戸初期頃、主に関西の
田植えの時期に許されたのが
“昼寝”の風習です。

もっとも暑い時間帯の“昼寝”は、
暑気払いと体力維持という、
とても理にかなった
考え方といえるでしょう。

“昼寝”の開始は、
“八十八夜”
“半夏生(はんげしょう)”など、
その村落の制度によって
異なりますが、
“昼寝”の終わりは、
必ず「八朔(はっさく)」
と決まっていました。

「八朔」とは、
“八月の朔日(旧暦8月1日)”
のことで、
現在の8月末から9月辺りの
季節の感覚。

稲穂が実り始める時期で、
農家にとってその秋の豊作祈願の
行事が行われる節目の日です。

田の実りを祈願する意味から
“田の実の節句”とも呼ばれ、
“田の実”が“頼み”に通じ、
お世話になっている親族など、
普段、頼みごとをする人に
“初穂”を贈る風習も
あったようです。

併せて、徳川家康の江戸城入城が
1590年(天保18年)8月1日
であったことから
「八朔」は祝日となり、
正月に次ぐ重要な日として
毎年祝うようになりました。

農村では、「八朔」の日に
秋の豊穣を願ってつく餅を
食べる風習がありますが、
“八朔のニガモチ”
“昼寝のトリアゲモチ”
などと陰では呼ばれ、
この日で“昼寝”が終わることを
嘆く声の方が多かったようです。

この昔ながらの“昼寝”の習慣、
最近ビジネスの現場でも
見直されているそうです。

昼食後の30分程度の短い仮眠は、
寝覚めも良く睡眠不足の解消にも
つながるとのこと。

まずは「良い睡眠」の条件である
“良い寝つき”“ぐっすり眠る”
“スッキリとした寝起き”
の対策を講じ、足りない場合は、
昼休みの仮眠でカバーというのが、
意外と効果的なようです。

今年の梅雨はちょっと早めの予想。梅雨と深い関係にある田植えの時期は?

天気予報がなかった江戸時代。
歳時記と肌感覚が頼りの農作業を行っていました。

春の陽気に包まれた
ゴールデンウイークも終わり、
ひと月後には全国的に梅雨入り
というのが一般的な季節の流れです。

しかし、昨年は九州、中四国は
観測史上最早となった
約ひと月早い梅雨が訪れ、
近畿以北は逆に1週間遅れという
天候不順な状態でした。

今年は梅雨前線が早めに
日本列島を北上すると予想され、
梅雨入りと梅雨明けが
早い可能性がありそうな気配が。

しかし、
この時期の気象予想は信頼性が低く、
地域によってバラツキが出やすい
不安定なものなので、
最新のお天気情報を確認する
必要はありそうです。

日本の天気予報の歴史は、
1884年(明治17年)にまで遡ります。

この年に、日本で最初となる
毎日3回の天気予報が
発表されるようになりました。

約1カ月の長期予報が実施されたのは、
58年後の1942年(昭和17年)
になってからのこと。

それ以降もずっと
“天気予報と宝くじほど
当たらないものはない”と
いわれ続けてきましたが、
近年は、気象衛星“ひまわり”や
国内約1300カ所の気象観測施設
“アメダス”、精度の高い
観測データ統計などのおかげで、
観測精度も格段に向上しています。

農業立国として
歴史を重ねてきた日本にとって、
梅雨と田植えは、
かなり密接な関係にあります。

田植え後の苗の成長を促すのが、
梅雨の“恵みの雨”なのです。

だからこそ、天気の長期予報は
とても重要な情報のひとつ。

天気予報がなかった江戸以前の時代、
空の色や雲の形、風向き、
肌に感じる湿気、さらに
生き物の様子などを元に
天気を予測し、
“朝焼けは雨、夕焼けは晴れ”
“山に笠雲がかかると雨が降る”
“遠くの音が聞こえやすくなると雨”
“ツバメが低く飛ぶと雨”
“カエルが鳴くと雨”などの
天気にまつわることわざで
語り継がれてきました。

また、歳時記も天気を知る
大きな手段のひとつです。

例えば、雑節の“八十八夜”。

茶摘みの目安の日として有名ですが、
稲の種蒔きの準備をする
時期でもあります。

立春(2月4日)から数えて
88日目の5月2日。

また、二十四節気の
“芒種(ぼうしゅ)”は
稲や麦などの穀物の種を蒔く時期で
今年は6月6日。

旧暦から新暦に切り替わる際に
約ひと月前倒しとなっているので、
現在に置き換えると、
“八十八夜”は4月上旬、
“芒種”は5月上旬あたりの
季節感覚です。

つまり、“八十八夜”で
種もみを発芽させ、
“芒種”に種を蒔き、
そこから約2〜3週間後、
10センチくらいに育った苗の
田植え作業を行います。

また、二十四節気をさらに
三分割した七十二候では、
その時期の自然の様子を
うかがい知ることができます。

こちらも約ひと月前が、
おおよその季節感覚です。

  • 芒種初候(6月5〜9日)
    /“蟷螂生(かまきりしょうず)”
    …かまきりが卵から孵る頃
  • 芒種次候(6月10〜15日)
    /“腐草為蛍
    (くされたるくさほたるとなる)”
    …草の中から蛍が舞い、
    明りを灯しながら飛び交う頃
  • 芒種末候(6月16〜20日)
    /“梅子黄 (うめのみきばむ)
    …青々と大きく実った梅の実が、
    黄色く色付き始める頃

自然の生き物や植物の様子から、
その季節特有の時期を
判断する目安としては、
かなり分かりやすいものです。

とくに“芒種末候”の梅の実が
熟し始める頃というのに
起因して梅雨と呼ばれるように
なったといわれています。

 

全国の地域ごとに異なる田植えシーズン。
品種や生育環境でも微妙なズレがあります。

そんな昔の田植えとは異なり、
現在の田植え事情は、
種もみの品種改良や
農協から育苗を購入、
田植え機による田植えなど、
かなりの省力化が行われています。

とくに、
品種改良された種もみの苗は、
害虫や病害、不純な天候への
強い耐性があるのが特徴です。

一般的な田植えシーズンは
次の時期に分類されています。

  • 北海道/5月下旬
  • 東北/5月中旬〜下旬
  • 関東(千葉/4月下旬、
    茨城・栃木/5月上旬、
    神奈川・群馬・東京
    /6月上旬〜中旬)
  • 北陸/5月上旬〜中旬
  • 中部/5月中旬〜下旬
  • 近畿
    (三重・滋賀
    /4月下旬〜5月上旬、
    京都/5月下旬、
    大阪・兵庫・奈良・和歌山
    /6月上旬)
  • 中国/5月中旬〜6月上旬
  • 四国/5月下旬〜6月中旬
  • 九州/6月中旬〜下旬
  • 沖縄8/月上旬〜中旬

しかし、
早生種、晩生種などの品種ごと、
同じ地方でも寒暖差、
二毛作・二期作など、
田植え時期が異なることも
多いようです。

苗の高さが12〜15センチ、
本葉が3〜5枚、
気温が15℃以上というのが、
ひとつの判断基準となっています。

ちなみに、酒米(酒造好適米)の
「山田錦」の田植えは、
全国シェアの26%を誇る兵庫県下で
6月上旬に行われています。

美味しい食米、旨い酒米ともに、
昔ながらのつくり方を踏襲しつつ、
より生育に適した環境のもと、
これから夏にかけて
スクスクと育っていきます。