日本酒と肴で紡ぐ、震災復興への願い。

東日本大震災から8年、阪神・淡路大震災から24年。

間もなく、悲しい記憶となった
3月11日が訪れます。

何事もなかった日常が、突然の出来事
によって一変しました。

平成23年(2011年)の
東日本大震災発生から8年を迎える
いま、少しでも早く元通りの街の姿に
戻れるよう願うばかりです。

24年前の1995年1月17日、
阪神・淡路大震災で被災した菊正宗
では、それぞれの被災地の復興
への想いを込めて、神戸と東北の
“味”を紡ぐ銘酒と名産のセットを、
この3月にご提供させていただきます。

菊正宗からは、“幻の酒”とご好評を
いただいている特別純米原酒
「兵庫恋錦」をラインアップ。

限られた期間に限られた数しか
市場に出回らないというレア感で、
“幻”と称される側面もありますが、
“幻”とされる本当の理由は、
その酒米にあります。

特別純米原酒「兵庫恋錦」は、
気候や土壌などの酒米づくりに適した
兵庫県・吉川地区の限られたエリア
だけでしか栽培されていない、
希少性の高い品種「兵庫恋錦」
を使ったお酒です。

お酒と同じ名前を冠した“幻の酒米”
を、贅沢にも100%使用した菊正宗
のおすすめの自信作といえます。

幻の酒米「兵庫恋錦」は、
酒米の王者・山田錦の遺伝子を継承
する酒米で、菊正宗と契約農家である
「嘉納会」との120余年以上続く
信頼関係によって、菊正宗のためだけ
に専用栽培されている貴重な酒米。

お米自体が柔らかくてデリケートで、
仕込みの難易度は高く、
高度な技術を要します。

精米工程から手間ひまをかけて
、菊正宗自慢の“幻の酒”を
完成させました。

口に含むと同時に、
心地よい芳醇な香りが広がり
鼻へぬける上品な酒香と、
口全体に広がる力強く深い味わい、
喉越しのキレの絶妙なバランス
が最大の魅力です。

菊正宗が誇る、もうひとつの
特別純米原酒「超特撰 嘉宝蔵 雅」
との“のみくらべセット”も
ご用意致しましたので、
この機会にぜひお試しください。

さて、この菊正宗が誇る自慢のお酒に
合う、東北が誇る“酒の肴”には、
どんなものがあるのでしょうか。

東北で名を馳せる“酒の肴”に、太鼓判。

今回の目玉のひとつが、
東北地方の名産品として
名高い「ほや酔明」です。

その原材料となる海産物“ほや”は、
中部地方以西の西日本エリアでは、
馴染みが薄く、市場に出回る
こともほとんどありません。

“ほや”が穫れるのは
太平洋側の牡鹿半島、
日本海側の男鹿半島以北の近海で、
水揚げ量が多い石巻漁港のある
宮城県が全国シェアの約60%
を占めています。

主に東北地方での食用として流通
している理由は、その鮮度。

“ほや”のワタには独特の臭いが
あり、好みが分かれるところです。

鮮度が落ちると、異臭を強く発する
ので、首都圏あたりで出回るもの
の多くは鮮度が悪く、その臭いが
敬遠される元凶となっています。

とはいうものの、
首都圏に出荷されるようになったのは
近年になってからのこと。

とくに東日本大震災を境に、
ニュースなどで紹介される機会
も増え、新鮮な“ほや”も流通する
ようになり、鮮度の良いものは
寿司ネタなどに使われています。

そんな珍味中の珍味といえる“ほや”
ですが、宮城県石巻に本社を置く
水月堂物産が販売している
「ほや酔明」は、
“ほや”の入門に最適です。

東北新幹線の開業以来、車内の
ワゴン販売37年のロングセラー
大ヒット商品で、東北エリアでは
絶大なる知名度を誇っています。

“ほや”そのままの風味を生かした
珍味で、臭みなどを感じることなく、
ほのかに香るワタの匂いが、
美味しさを相乗させているよう
にも感じられるほど。

日本酒の肴としては、ベストマッチ
といえるのではないでしょうか。

キャラメルの箱のような個装は携帯
にも便利なおすすめの逸品です。

続いて紹介するのは、
復興支援から生まれた
岩手県生まれの「サヴァ缶」。

東日本大震災の被災地・三陸から
オリジナルブランドを発信しよう
という想いから誕生した洋風缶詰で、
缶にデザインされた
「Ça va?(サヴァ)?」は、
フランス語『元気ですか?』という
メッセージが込められています。

近年、缶詰のブームが顕著で、
本来の保存食という位置づけから、
美味しさを長期的に密封する
というグルメ要素に脚光が。

なかでも、全国各地で売り出される
「サバ缶」が人気ランキングの
トップに君臨しています。

今回ご提供する「サヴァ缶」は、
「オリーブオイル漬け」
「レモンバジル味」
「パプリカチリソース味」
の洋風テイスト3種類。

そのままでも美味しくいただけ
ますが、幅広く洋風レシピに活用
できるバラエティ豊かな味わい
が人気の商品です。

そして最後に登場するのが、
天童ハムで有名な
山形県風味堂が製造販売する
「炭火焼き風 焼きとりカルパス」
と「牛タン入り南蛮味噌サラミ」。

肉のマイスターとしての卓越した
“目利き”によるより選った素材を、
熟練の燻製職人が最高の商品に
磨き上げた洗練さが、食通の
肥えた舌に“王手”をかけます。

セット商品選定の試食会の際に、
多くの菊正宗社員がやみつき
となったおすすめの味わいは、ぜひ
お試しいただきたい“酒の肴”です。

菊正宗のテレビCMで有名なフレーズ
の、「旨いものを見ると、
キクマサが飲みたくなる。
辛口のキクマサを飲むと、
旨いものが食べたくなる」。

まさに、この台詞を実現した
今回のセット商品。

数量限定セットもあるので、
売り切れる前に、お早めに
お買いお求めくださいませ。

「菊正宗 日本酒の化粧水 高保湿 200ml(キティ)」

200mlお試しサイズの
日本酒を用いた化粧水です。

「500ml通常ボトル」1本に
日本酒1升分の
主要アミノ酸が含まれています。

更に保湿成分として
プラセンタエキスとアルブチン、
年齢とともに減っていく
高保湿成分セラミドを配合。

「毎日ぷるぷる、うるんうるん」。

顔はもちろん、首筋やデコルテ・全身
に惜しみなくお使いください。

「菊正宗 日本酒の化粧水 透明保湿 500ml」

たくさんの方に好評いただき
発売から6年が経過した
「菊正宗 日本酒の化粧水」。

さらにご満足いただける商品へと
グレードUPさせるため、
全ての配合成分と処方の
見直しを行いました。

透明感とハリ・ツヤのある明るい美肌
に導く、新しい日本酒の化粧水!

「毎日ぷるぷる、うるんうるん」。

顔はもちろん、首筋やデコルテ・全身
に惜しみなくお使いください。

日本酒の、美味しい“燗どころ”。

菊正宗 燗酒 囲炉裏

ドラマや小説に登場するお酒を飲むシーンの表現力。

テレビドラマや映画において、
お酒は“喜怒哀楽”の感情を
表現する小道具とし
大切な役割を担っています。

台詞がないシーンでも、
盃やビールグラスを傾ける
“絶妙な間”や表情が
物語を先に進めます。

これらの原作ともなる小説では
映像表現ができないので、
“…は、そう吐き捨てると、
目の前の盃をグイっと飲み干し、
写真立てで微笑む彼を
涙まじりに見つめた。

”などと、映像作品とは逆に、文字
による情景を交えた表現となります。

そんな中、とくに“食”をからめた
描写が絶妙に巧いといわれているのが
、時代小説の“雄”と称される
池波正太郎。

彼の代表作ともいえる「鬼平犯科帳」
「剣客商売」「仕掛人・藤枝梅安」
などのシリーズには、
“食べるシーン”“酒を飲むシーン”
が随所に登場。

場面場面で紹介される
料理が食べたくなったり、
お酒を飲みたくなったり、
単に水を飲むだけの場面
でさえ喉の渇きを覚えるほど。

それほどまでにリアルで
臨場感のある表現力が、
読む人を物語の中にグイグイと
引き込んで行きます。

これはまさに、池波作品の醍醐味
のひとつといえるでしょう。

「鬼平・梅安食物帳」
「梅安料理ごよみ」など、
彼の作品に登場する飲食場面を
まとめたスピンオフも編集発刊され、
「食卓の情景」「映画を食べる」
「味の歳時記」などの食にまつわる
随筆も数多く残されています。

こうした足跡が、
池波正太郎を「美食家」と称する
由縁ともいえます。

池波作品の多くが時代小説ということ
もあり、登場するのは日本酒ばかり。

夏場に縁側でグビッと口にする冷や酒
、寒い冬に火鉢の横で鍋をつつき
ながら、猪口を傾けて𤏐酒を飲む
シーンなどが、
ふんだんに紹介されています。

時代考証によると、𤏐酒については、
鍋や銚子を直火にかけて
𤏐を浸けていたものが、
江戸時代中頃には、京では銅製や錫製
の“チロリ”で𤏐を浸けるようになり、
その頃、江戸ではすでに
𤏐徳利が流行していたとのこと。

箱火鉢の脇に備えたお湯を張った容器
に𤏐徳利を浸ける場面を、
時代劇などで観た記憶がある方も
おられるのでは。

テレビにせよ、小説にせよ、池波作品
における“お酒を飲む”シーン描写は、
受け手の「あぁ、飲みたい!」という
欲求をかなり刺激してくれます。

観ていない、読んでいない辛党は、
ぜひご鑑賞くださいませ。

菊正宗 𤏐酒

気になるのは、𤏐酒の温度のツボ。

池波作品にしばしば登場する
𤏐酒を浸ける場面ですが、
ほとんどが熱𤏐のようです。

当時は現在のように酒質も限られて
おり、𤏐温度に対するこだわり
などない時代。

いまは酒質による、𤏐酒に適した温度
があるのをご存知でしょうか。

これはあくまで目安。

好みで選べば良いのですが、
一度試してみるのも一興かと。

  • 飛切り𤏐(55度以上)…純米酒、本醸造酒、普通酒
  • 熱𤏐(50度前後)…本醸造酒、普通酒
  • 上𤏐(45度前後)…純米酒
  • ぬる𤏐(40度前後)…吟醸酒、純米酒、本醸造酒
  • 人肌𤏐(35度前後)…吟醸酒、純米酒、本醸造酒
  • 日向(ひなた)𤏐(30度前後)…吟醸酒、純米酒、本醸造酒
  • 冷や/常温(20度前後)…吟醸酒、純米酒、本醸造酒

併せて、冷酒の温度の目安もある
ので一緒に紹介しておきます。

  • 涼冷え(15度前後)…吟醸酒、純米酒、本醸造酒
  • 花冷え(10度前後)…吟醸酒、純米酒、本醸造酒
  • 雪冷え(5度前後)…生貯蔵酒、樽酒、吟醸酒

熱𤏐よりさらに温度が高いものを
“煮酒”と呼ぶこともあるようです。

菊正宗 燗酒