年の暮れのご挨拶は、ぜひ日本酒で。

平成最後となる「お歳暮」の準備は済んでいますか。

月日が経つのは早いもので、
この間、新年の挨拶をしたばかり
だというのに、今年も残すところ、
あと僅かとなりました。

来年から新元号となるため、
しばらくは、いろいろな場面で
“平成最後の……”と冠される
ことが多そうです。

その一方で、人々の関心は
“新元号の名称”にも注がれています。

選定にあたっては、「漢字2文字」
「書きやすく読みやすい」
「俗用されていないもの」など、
いくつかの条件があります。

「誤記や混同を避けるために、
“明治・大正・昭和・平成”の
略式表記で使われる“M・T・S・H”
以外のアルファベット頭文字」
なども条件のひとつと
されているようです。

新元号は来年4月1日に公表され、
5月1日に施行される予定。

ご家族や友人たちと一緒に、
新しい元号をあれこれ予測
してみては、いかがでしょうか。

…ということで、
平成最後の年末年始を迎えます。

平成最後の「お歳暮」の準備は
済んでおられますか。

かつて、お歳暮を贈る時期は、お正月
準備をはじめる「正月事始めの日」
である12月13日(現在は新暦。
ひと昔前は旧暦)から1週間後の
12月20日あたりとされていました。

最近は、販売形態の多様化や
生活スタイルの変化、流通環境の充実
などにより、お歳暮を贈る時期
が少し早まっているようです。

さすがに、年の瀬が押し迫った
正月準備に忙しい年末ぎりぎりに
荷物が届くのは迷惑。

その配慮から、終わりの時期は、
昔と変わることなく12月20日ごろ
をひとつの区切りとなります。

一般的に関東と関西、沖縄などで、
少しばかり贈る時期が異なります。

●関東…12月初旬〜12月20日ごろ
(東京・神奈川は、11月下旬
ごろからスタート)

●関西ほか(全国的なお歳暮期間)
…12月10日〜12月20日ごろ

●沖縄…12月初旬〜12月25日ごろ

とくに都市部では早まる傾向にある
ようですが、家庭のしきたりや
地域的な慣習により、日程が前後
する場合もあるようです。

お歳暮の時期にお届けできない
場合は、表書きを変えて贈ります。

●元旦〜1月7日(松の内)…御年賀

●1月8日〜立春(2月4日前後)
…寒中御見舞、寒中御伺

また、贈り先が喪中の場合は、
松の内が終わるのを待って、
紅白の水引がついたのし紙ではなく、
無地の短冊に「寒中御見舞」
という表書きで贈りましょう。

 

お歳暮の起源は室町時代にさかのぼります。

お歳暮は、お中元と同じく
古代中国から伝わった行事に
由来するようです。

その行事が、室町時代ごろ、
新しい年の豊作を歳神様や先祖の御霊
に祈願するために捧げる供物を、年の
暮れに本家や家元、近所に持っていく
御霊祭(みたままつり)
と結びついたのが「お歳暮」
のはじまりといわれています。

お歳暮は、お中元と同様に、
江戸時代になって、広く庶民の間で
広まりました。

これには、江戸時代の商習慣
が深く関わっています。

当時の商売は掛け売りが基本。

盆と暮れに半年分の借金を
まとめて払う、いわゆる
“盆暮れの支払い”がありました。

この支払いの際に、お礼の贈り物を
持参したことが、歳神様への
供え物を配る時期と重なって、
お歳暮が“年の暮れの贈り物”
として定着していきました。

歳暮という言葉は、もともと
“歳(とし)の暮れ”という意味
で使われており、年末にお世話に
なった人々に贈り物を持参して
回るうちに、その贈答品そのもの
を「お歳暮」と呼ぶようになった
ということです。

お歳暮に込められた感謝の気持ちは、
今も昔も変わることなく
受け継がれているようです。

日本酒は、正月の祝い酒として、
大変喜ばれる贈答品のひとつ。

これも昔から変わらぬこと。

菊正宗では、先様にお喜びいただける
数多くのご贈答セットを
ご用意しております。

お世話になった方の顔を思い
浮かべながら、お選びくださいませ。

酒粕は搾りカスではなく、栄養の宝庫。


酒粕は、“神様のおくりもの”。

ウイスキーやブランデー、ワインを
醸造する時の「天使のわけまえ」と
いう言葉を聞いたことがありますか。

これは製造工程の熟成の段階で、水分
やアルコール分が蒸発したり酒樽に
浸み込んで、製造量が目減りすること
をお洒落に言い表したものです。

日本酒の場合は、
仕込みが終わった後の醪(もろみ)を
搾った時に、酒粕が残ります。

この酒粕の量は、酒米を醸造した時の
重量比で約25%にもなります。

日本酒なので、天使ではなく、
「神様のわけまけ」
といったところでしょうか。

しかし酒粕は、“お酒の副産物”
として普通に市販されているので、
逆に酒の神様からいただく
「神様のおくりもの」ともいえます。

酒粕は健康増進に効果があると
昔からいわれていましたが、
昨今の健康ブームで、
酒粕の栄養価や美肌、
アンチエイジング効果などが話題に。

酒粕は、米、麹、酵母由来の
機能性成分が濃縮された状態で
豊富に含まれている、
とても優秀な食品といえるでしょう。

酒粕に含まれる栄養素と期待できる効能。

酒粕に含まれる栄養素の働きには、
次のような効果が期待できる
といわれています。

〈美肌効果〉
…含有される「ビタミンB群」が肌の
代謝を高め、ターンオーバーを促進。

食物繊維が豊富で、肌荒れ等の原因
となる便秘を解消することにより
美肌効果が期待できます。

併せて、メラニン色素の増殖を防ぐ
とともに、保湿効果によって
肌の乾燥を防ぎます。

また、清酒、酒粕ともに含まれる
「α-EG」が、肌細胞の
コラーゲン産生を促進。

それにより、肌のキメを細かくする
効果が立証されています。

〈免疫力アップ〉
…麹菌や酵母の細胞壁に含まれる
成分に、免疫力をアップさせる効果
があると判明しています。

〈生活習慣病の予防効果〉
…脳梗塞や動脈硬化の原因となる
血栓を溶かすプラスミノーゲン等の
成分を含有。

〈肝臓の保護〉
…「ペプチド」が肝臓の抗酸化力を
高め、活性酸素を取り除いて、
肝臓を保護。

〈便秘の解消効果〉
…酒粕に含まれる不溶性の
「食物繊維」が、腸内の余分な
老廃物を排出。

また、「オリゴ糖」が善玉菌の増殖
を促し、腸内環境を整えます。

〈肩こりや頭痛、冷え性を緩和〉
…血管拡張作用がある「アデノシン」
が、肩こりや頭痛・冷え性などの
症状を緩和。

〈糖尿病、肥満の予防と体質改善〉
…酒粕に含まれる
「難消化性でんぷん」が糖の吸収
を抑え、「難消化性たんぱく質」が
食事で摂った脂肪やコレステロール
を体外へ排出。

〈アレルギー体質の改善〉
…アレルギー症状を引き起こす
カテプシンBの働きを、
酒粕に含まれる「ペプチド」
が阻害し、症状を緩和。

アレルギー体質の改善には
継続的な摂取が必要。

〈高血圧の抑制〉
…高血圧の抑制を促す複数の
「ペプチド」を含有。

〈骨粗しょう症の予防〉
…加齢によって骨の分解を促す
カテプシンLという酵素が増殖。

酒粕は、その酵素の働きを
抑制する機能性成分を含有。

〈悪玉コレステロールの減少〉
…悪玉コレステロールの生成や
脂質の酸化を抑え、過剰な
コレステロールを肝臓に戻す作用
に期待できる機能性成分を含有。

まずは、酒粕をお湯で溶かし、
砂糖を加えた「甘酒」。

いつもの“豚汁”や
鮭の入った白味噌仕立ての“石狩鍋”
に酒粕を溶かした「粕汁」。

酒粕でつくった粕床に魚や肉を漬け
込んで、ひと晩寝かせた後に焼いた
「粕漬け焼き」など、さまざまな料理
にチャレンジし、その効果を
実際に試してみてください。


「菊正宗 本醸造酒粕 900g 箱入 (300g×3袋)」

菊正宗 本醸造 酒粕900g

2018年11月26日(月)発送開始
大変お待たせいたしました。
菊正宗の本醸造酒粕が
今年もようやく発売開始です。

お酒が少し残っているので、
しっとりとしていると評判です。

年々、販売用にご用意できる量を
確保する事が難しくなっております。

数量限定発売ですので、
無くなり次第販売終了となります。
予めご了承下さい。

調味料としての日本酒。

日本料理

“グルメ”という言葉がもたらした、食文化の拡大。

ひと昔前、“食”をテーマにした
漫画で、食通や美食家という
意味で“グルメ”という言葉が
取り上げられたあたりから
一気に広まり、いまでは
“B級グルメ”“格安グルメ”
“OL○○子のグルメレポート”
など、使われ始めた頃の
“高級感”や“素材にこだわった
究極の…”という意味合い
ではなく、広い意味での
「美味しい」を表現する言葉
へと変わっています。

もともと、このグルメは
フランス語の「gourmet」
に由来する言葉で、
“ワイン鑑定士の召使い”
から“ワインに精通した人”
に派生し、“食通”の意味
を持つようになりました。

いずれにしても、
日本での今の使われ方とは、
大きく異なります。

訪日観光の欧米人には、日本での
ニュアンスは伝わり辛そうです。

日本の食文化は時代とともに
変わって来ています。

“外食”が贅沢とされていた
時代から、普通に外食に
出かける時代になった
のは随分と昔のこと。

昨今では、デパ地下などで
総菜を買って帰って家で
食べる“中食(なかしょく)”、
コンビニや複合ショッピング施設
で食べる“イートイン”など、
消費増税の話題とともに
バラエティ豊かな食のスタイルが
テレビで紹介される
機会が増えています。

こうした中、ご家庭での料理シーン
が、やや熱を帯びています。

昔ながらの家でつくって食べる
“内食(うちしょく)”なのですが、
ここ数年のスマホやタブレット利用
の拡大に伴って、動画や画像で
節約や時短レシピ、調理テクニック
などを紹介するレシピサイトの
影響が大きいといえます。

料理レパートリーが広がり、
料理をつくる方たちの視線は、より
美味しくつくるための「調味料」
に注がれるようになりました。

調味料

調味料としての「酒」にもこだわりたいもの。

調味料へのこだわりも、手軽に
調達できるネットショッピング
のおかげでしょうか。

とくに有名シェフが使っていたり、
食通を売りにする著名な芸能人が
すすめると、立ち所に話題に上り、
売り切れになる商品も
少なくありません。

ブランド化された外国産の塩や岩塩、
黒砂糖や三温糖、和三盆、醤油、
味噌、エゴマオイル、エシレバター
…広い意味での調味料を
数えはじめると、枚挙にいとまは
ありません。

こうした中、調味料としての
「酒」も、やはり基本となる
こだわりの調味料のひとつに
位置づけられます。

調味料に使う酒に求められるのは
ブランドというより、その酒質。

お米を多く削り綺麗で端麗な飲み口
となっている大吟醸よりは、
アミノ酸や甘みなどの旨み成分
を多く含む純米酒の方が、
より好ましい選択といえそうです。

調味料としての酒の役割は、
肉や魚などの生臭さを消すとともに、
食材を柔らかくし味を
しみ込みやすくします。

さらにコクと旨みによって
風味を豊かにするだけでなく、
美味しさを料理に閉じ込める
働きがあります。

それでは、市販されている料理酒と
日本酒の違いをご存知でしょうか。

その大きな違いは食塩の有無です。

料理酒は、塩を添加して飲用できない
ようにすることで、酒税の対象外の
“醸造調味料”という位置づけに。

酒税がかからないため安価に購入
できるとともに、酒類販売免許を
持たない店舗での販売ができる
という経緯がありました。

一方、日本酒を調味料にする魅力は、
使う際のシンプルさにあります。

原材料が米と米麹、それ以外には
醸造用アルコールがあるかどうかだけ
(低価格な日本酒の中には、
酸味料、糖類、アミノ酸塩等を
添加したものもあります)。

食塩や他の添加物による味ヘの
影響がないというのが最大の魅力で、
一概には言えませんが、名だたる
和食の名店とされるお店では、
やはり日本酒を使っていることが
多いようです。

料理の基本とされる
「さ(砂糖)・し(塩)・す(酢)
・せ(せうゆ/醤油)・そ(味噌)」
は、調味料を入れる順番です。

お酒を入れるタイミングは、
“最初にお酒”。

とくに、食材をもみ込んだり、お酒に
つけ込むなどの下ごしらえに用いて、
その後の加熱調理の段階で
アルコールと一緒に嫌な臭いを
飛ばすことが目的です。

「冷凍されたエビやイカを解凍して
水分を拭き取り、日本酒でもみ込む」
「肉類に酒をふりかけ、日本酒で
もむ」「魚類を焼く前に、日本酒を
ひと掛け」…ひと手間加えることで、
香りや風味、照りだけでなく、
味が引き締まり、
旨みやコクが格段に変わります。

まだご経験がないのであれば、
ご主人の晩酌用の日本酒を
少し拝借してお試しくださいませ。

「菊正宗 2018年限定 可惜夜(あたらよ)」新発売

菊正宗 2018限定 可惜夜

260本の数量限定発売商品
「2018年限定 可惜夜」を、
11月22日に新発売

商品名の「可惜夜(あたらよ)」とは
明けるのが惜しいほど素晴らしい夜
という意味です。

商品ラベルには、大正3年に
大阪画壇の美人画の名手とも呼ばれる
北野恒富により描かれた菊正宗所蔵の
ポスター原画をデザインに取り入れ、
美人画の女性に心奪われるような
魅力的な商品にという思いを
込めました。

上品な口当たりで、味わいは
すっきりとしながらも
ほのかにフルーティー。

冷やして飲むことを
お勧めいたします。

一口飲み、味わいの余韻に
浸りながら少しずつ…。

後を引く美味しさに心を奪われる。

心のままに、無垢なる味わいを
妨げぬよう、造りの詳細は
非公開と致しました。

菊正宗が359年培ってきた技術を礎
とし、研鑽を重ねた最先端が、本品
「2018年限定 可惜夜」です。

伝統的な醸造技術を受け継ぎ
ながらも、そこに甘んじることなく
旨い酒づくりに精進する心意気を
詰め込んだ商品