5月28日の「ゴルフ記念日」。この日に制定された納得の理由。

“おじさんのスポーツ”は昔のこと。今は、女性や若い世代が急増しています。

5月28日は「ゴルフ記念日」。

1927年(昭和2年)に、
“程ヶ谷カントリー倶楽部(神奈川)”
で開催された
「第1回日本オープン選手権大会」
の開催日である
5月28日にちなんだものです。

これは、
スポーツ用品メーカーの
ミズノの直営店である
MIZUNO TOKYOが
1994年(平成6年)に
一般公募した
スポーツ記念日のひとつ。

「ゴルフ記念日」以外にも、
1月12日は“スキーの日”、
4月1日は“トレーニングの日”、
8月9日は“野球の日”、
10月第1土曜日は
“アウトドアスポーツの日”、
11月11日は“サッカーの日”と、
全部で6つの記念日を
登録しています。

日本でのゴルフの歴史を紐解くと、
1901年(明治34年)に
イギリスの貿易商
アーサー・H・グルームが
神戸・六甲山の自身の
別荘近くにつくった4ホールの
“神戸ゴルフ倶楽部(兵庫)”が
日本のゴルフ発祥の地です。

1903年(明治36年)には9ホール、
翌1904年(明治37年)には
18ホールを完備。

100年を超えた今も
日本最古のゴルフ場として
歴史を紡いでいます。

その10年後に
“雲仙ゴルフ場(長崎)
/1913年(大正2年)”、
関東初の“東京ゴルフ倶楽部(埼玉)
/1914年(大正3年)”、
“富士屋ホテル仙谷ゴルフコース
(神奈川)/1917年(大正6年)”、
“旧軽井沢ゴルフクラブ(長野)
/1919年(大正8年)”、
“垂水ゴルフ倶楽部(兵庫)
/1920年(大正9年)”、
“鳴尾ゴルフ倶楽部(兵庫)
/1920年(大正9年)”と続き、
ようやく「ゴルフ記念日」の
由来となった
“程ヶ谷カントリー倶楽部
(神奈川)/1922年(大正11年)”
の開場となります。

これらのゴルフ場は
外国人居留地の近くに在り、
日本人は多くの
外国人プレーヤーに混ざって
肩身の狭い思いをしながら
ゴルフをしたといわれています。

“程ヶ谷カントリー倶楽部”は、
18ホールを備えた
正式なコースとして
認定されたゴルフ場としては
日本で最古とされ、
日本国内メジャー大会の
最高峰に位置付けられている
「日本オープン選手権大会」
第1回の開催日が
「ゴルフ記念日」に制定されたのは
当然のことのようです。

ゴルフと聞くと、
“おじさんのスポーツ”
という印象が強く、
コースやクラブハウスは
おじさんで賑わっていると
思われがちです。

しかし、現在は
女性ゴルファーや若い世代の獲得、
リピート化に取り組んでいる
ゴルフ場も多く、
パウダールームの増設や
レディースデー割引、
流行りのグルメ料理、
スイーツの提供など、
若い人や女性向けサービスが
かなり拡充されています。

また、SNS映えする華やかな
ファッションアイテムも増え、
平日ならばランチ代込みで
5000円前後で楽しめる
ゴルフ場も増えたことで、
気軽なアウトドアスポーツとして
人気だとか。

昔のゴルフとは、
かなりイメージが変わりつつある
現在のゴルフ。

まだコースデビューをしていない方は
ぜひゴルフ経験者と一緒に
コースを回ってみてください。

ハマるか、ハマらないか、
まずは一度経験してから、
答えを出すのも
良いのではないでしょうか。

「潮干狩り」は、これからがお楽しみ。家族連れにオススメのレジャーです。

「潮干狩り」で獲ってきたアサリは、旨みが濃厚な“アサリ潮ラーメン”で堪能。

かつて「潮干狩り」は、
ゴールデンウイーク辺りから
梅雨の晴れ間を縫って、
初夏まで続く夏場の人気の
レジャーのひとつでした。

近年になってレジャーが多様化し、
以前ほど混雑することは
ありませんが、それでも
小さなお子様のいるご家庭では、
この時期のお楽しみ行事として
結構賑わっています。

「潮干狩り」の歴史は古く、
平安時代に描かれた
大和絵に度々登場しますが、
庶民のレジャーとして定着したのは
江戸時代になってからのこと。

それほど娯楽もなかった当時は、
東京湾にもたくさんの干潟があり、
春から夏にかけての
ささやかな庶民の楽しみとして
格好の行楽地でした。

その様子は浮世絵に描かれ、
和歌にも詠まれています。

明治以降には、
全国的に「潮干狩り」が
広まっていきました。

場所によっては
ハマグリやバカガイなども獲れますが
全国的に
「潮干狩り」といえばアサリで、
干潮時に潮が引いた浜辺で
小さな熊手で砂を掻き出して獲るのは
みなさんご存知のスタイルです。

「潮干狩り」の最中に、
1cmほどの小さな穴を見つけたら
塩をひとつまみ入れてみてください。

塩分が濃くなったことに反応して
細長いマテガイが
ニュッと飛び出してきます。

このユニークな獲り方は
子供たちに人気で、
一度上手くいくと子供たちは、
ずっとマテガイ獲りに夢中です。

さて、
「潮干狩り」で獲ってきたアサリは
産卵期前で、身入りが良くなり
旨み成分が増す“旬”の時期。

この旨みを存分に楽しむのに適した
“アサリ潮ラーメン”を
ご紹介します。

1人分の材料は、
あさり/約200g(中サイズで15個前後)
中華麺/1玉
万能ネギ/適量
お好みでバター/適量

スープは、
水/500cc
昆布/5cm角
日本酒/50㏄
薄口醤油/小さじ1杯
塩/適量

まず最初に行うのは
アサリの下処理から。

平たいバットにアサリを並べて、
海水に近い3%の塩水(500mlの水に
キャップ摺り切り1杯の塩が目安)に
30分ほど浸けて砂を吐かせます。

同時に、両面を軽く水拭きした
5cm角の昆布を
500ccの水に浸しておきます。

砂を吐かせたアサリはザルにあけて
濡れたキッチンペーパーを被せて、
約3時間、冷蔵庫に。

この放置されている時間に、
旨み成分となるコハク酸が
大きく増加するとのこと。

調理直前に
アサリの貝殻を擦り合わせながら
流水で洗います。

鍋に日本酒を入れて
アルコール分を飛ばしたところに、
あらかじめ浸けておいた
昆布出汁500ccとアサリを投入。

弱火にかけて灰汁を取りながら、
アサリと昆布の旨みを引き出すのが
ポイント。

沸騰し始めたら昆布を取り除き、
アサリの口がひとつでも開いたら
火を止めて蓋をして蒸します。

約2分間経ったら
小さじ1杯の薄口醤油を入れ、
味を確認しながら塩で味を整えます。

茹でた中華麺ひと玉を入れた
ラーメン鉢にアサリと出汁を入れ、
刻んだ万能ネギを散らして完成。

お好みで
バターを入れた味変もおすすめ。

アサリの素材が持つ旨みを引き出した
絶品の潮ラーメン。

ぜひ、ご堪能ください。

イチゴは、果物でなく野菜。日本は世界に誇るイチゴ生産王国です。

本来の“旬”であるこの季節にこそ味わいたいイチゴ。高級ブランド種は絶品です。

イチゴの美味しい季節です。

とはいうものの、
最近のイチゴが店頭に並ぶのは、
12月から5月にかけて
約半年間が旬とされる期間。

本来のイチゴの旬は
春先の5月から6月でしたが、
冬場に人工的な春をつくりだす
ハウス栽培の環境が整ったり、
酸味を抑えて糖度を高める品種改良を
重ねたおかげで、
甘くて美味しいイチゴを
長い期間楽しめるようになりました。

クリスマスケーキの時期に
イチゴ需要が爆発的に
高まることに応えるために、12月から
収穫されるようになりました。

一方、イチゴが収穫されない
6月から11月でも、なぜかイチゴが
上に乗ったショートケーキは
店頭に並んでいます。

このイチゴの多くは
海外産の輸入イチゴを使用。

併せて、北海道や東北地方、
長野県の“夏秋(かしゅう)イチゴ”
という涼しい地域で
生産される品種もシーズン外の
業務需要を担っているとのこと。

余談になりますが、
情報番組などでよく取り上げられて
ご存知の方も多いかもしれませんが、
毎月22日は
“ショートケーキの日”です。

その理由はカレンダーを
見れば一目瞭然。

22日の上は必ず15日、
つまり上に15(イチゴ)が乗っている
という洒落た理由からなのです。

旬とされる時期は長いものの、
やはり大量の美味しいイチゴが
店頭に出揃うのは本来の旬である
5月から6月にかけてのこと。

「とちおとめ(栃木)」
「あまおう(福岡)」
「紅ほっぺ/章姫(静岡)」
「さがほのか(佐賀)」などは、
流通の多いおなじみの品種。

約300品種以上あるイチゴの半数以上は
日本で品種改良したものです。

1粒5万円もの時価価格をつけた
「美人姫(岐阜)」は、
一般のイチゴの糖度が
10度ほどなのとくらべて、
13から16度と高く、
トマトと間違われるほどの
特大サイズ1粒が桐箱に入って
生産者から直接届く超高級ブランド。

このほか1パック数千円の
「スカイベリー(栃木)」
「さくらももいちご(徳島)」
「きらぴ香(静岡)」をはじめ、
変わり種の白い「パールホワイト/
真珠姫(奈良)」や薄いピンクの
「淡雪(鹿児島/佐賀/奈良/熊本)」
など、イチゴの品種登録の数は
現在もどんどん増えているようです。

ネットショップを通じて
生産者が直接販売する
流通ルートを利用して、
お好みのご当地イチゴを
気軽に食べられるようになったことも
品種が増え続ける要因の
ひとつなのでしょう。

イチゴの英語表記に使われる
“…ベリー”には、
“小さな多肉質の液果で、
食用となる果実”という意味があり、
ラズベリーやクランベリー、
ブラックベリー、ブルーベリーなど
ケーキの材料などに使われるものが
たくさんあります。

しかし、日本人の口にはイチゴが
格段に合うようで、
イチゴ需要はダントツです。

ちなみに、イチゴは園芸学上、
草の実であることから野菜に分類され
農水省の統計調査でも
野菜として分類されていることには
改めて驚きます。

美味しいブランドイチゴを取り寄せ、
市販のものと食べくらべてみるのも
面白いかも知れません。

今年の「母の日」は5月14日。母の日ギフトは、もうお決まりですか。

日本の「母の日」が広まるきっかけとなったのは、昭和12年の一大イベントから。

今年の「母の日」は、
5月14日(日)です。

「母の日」のはじまりは、
アメリカの南北戦争(1861〜1865年)
にまで遡ります。

アン・ジャービスという女性が
南北両軍の負傷兵を看護する
ボランティア団体を立ち上げ、
戦争後も軍人たちのケアを
はじめとするさまざまな平和に向けた
社会活動を行いました。

彼女の死後、
娘のアンナ・ジャービスが、
母への強い思いではじめた
「母親のための祝日」を設立する
小さな活動がアメリカ全土へと広がり
1915年に、5月第2日曜日を
「母親のための祝日」
とする法案が制定。

この“母への感謝”という思いは、
やがて全世界へと
大きく広がっていきました。

日本にもその活動が伝わり、
全国のキリスト教の教会や
婦人団体による
小さな「母の日」運動が行われる中、
1936年(昭和11年)に
森永製菓が
“森永母を讃へる会”を結成。

関係団体に協力を呼びかけ、
「森永母の日」の行事として、
全国規模の“母を讃える歌”
の懸賞募集を行いました。

その反響は思いのほか大きく、
約15,000点を超える応募が
寄せられたといいます。

日本を代表する
詩人の西條八十らによって
応募作品の中から最優秀作が選ばれ、
NHK朝の連続テレビ小説
「エール」のモデルにもなった
作曲家の古関裕而が
曲をつけてレコード化。

また、
翌1936年(昭和12年)に開催された
「第1回 森永母の日大会」に
約20万人もの母親が招待されたことが
新聞や雑誌に取り上げられたことで、
「母の日」を一気に広める
大きなきっかけとなりました。

さらに、
1948年(昭和23年)に制定された
「国民の祝日に関する法律」第2条で、
5月5日の「こどもの日」の定義には、
“こどもの人格を重んじ、
こどもの幸福をはかるとともに、
母に感謝する”と
記載されることとなりました。

つまり日本では、
お母さんに感謝する日は、
年に2回あるということです。

「母の日」に
贈られるカーネーションは、
母が大好きだった
白いカーネーションを
娘のアンナが
祭壇に飾ったことに由来します。

カーネーションの白い花は
亡くなった母親に、
赤い花は健在する母親に贈るという
習慣が広まっていきました。

今年も菊正宗では
「母の日ギフト」を
いくつかご用意しました。

まずは「うれしいフェイス&
ボディケア☆ふろしき包みセット」。

日本酒由来の化粧水や乳液、洗顔料
などをおトクなセットにして、
お洒落な風呂敷に包んでお届けします。

続いて、
「母の日」のメッセージを添えた
「思いを伝えるネオカップセット」。

箱を開けた時に目に飛び込む、
ネオカップひとつに1文字ずつ、
全20文字の感謝のメッセージ。

180mLのネオカップが全6種入った、
飲みくらべにおすすめのセットです。

今年はお母さんの笑顔に触れる
幸せな「母の日」をお送りください。

そろそろ、春の風物詩の「よもぎ餅(草餅)」が店に並ぶ季節。

「草餅」はもともと、“母子草(御形/ゴギョウ)”を搗きこんだもの。

春の風物詩のひとつに
「よもぎ餅」があります。

「よもぎ餅」は、
「草餅」の一種なのですが、
現在、「草餅」といえば
「よもぎ餅」を指すことが
ほとんどです。

春の節句の
3月3日の“桃の節句
(上巳の節句/じょうし)”、
5月5日の“端午の節句”の
どちらのにも「よもぎ餅(草餅)」
を飾る習慣があり、
スーパーや和菓子屋店頭で
節句のお供えとして
売り出されていることもあり、
春の風物詩という強い印象に
つながっているのかも知れません。

“上巳の節句”に
「草餅」を食べる風習は、
平安時代に編纂された
「日本文徳天皇実録」に、
“世間では俗に母子草と呼ばれる草が
野原に生えている。
二月にはじめて生え、
茎や葉は白くて脆い。
毎年三月三日になると、
婦女がこれを採り、蒸し搗いて
草餅を作ることが中国より伝わって、
歳事となっている”
との記述が登場します。

当時、「草餅」に使われていたのは、
“母子草(御形/ゴギョウ)”で、
強い香りが邪気を祓うという
古代中国の習慣に基づくものです。

併せて“端午の節句”でも、
邪気を祓う「草餅」を食べる
習慣が根づきました。

平安当時、
貴族は“母子草
(御形/ゴギョウ)”の「草餅」、
庶民は手に入りやすい
雑草の「よもぎ餅」を、
それぞれ別の食べ物として
春の節句の時期に
食べていたようです。

時代は移って、江戸時代。

母や子の縁起を願う餅なのに、
“母子草(御形/ゴギョウ)”
を一緒に搗くのは
縁起が悪いといわれ始めます。

やがて、
“母子草(御形/ゴギョウ)”
と同じく香りが良くて、
邪気を祓うとされていた
“よもぎ”を使った
「草餅」が主流に。

どこにでも自生していて
手に入りやすいというのも
“母子草(御形/ゴギョウ)”
に取って代わる
理由だったのかも知れません。

「草餅」イコール「よもぎ餅」は、
江戸時代に確立して、
現在に至っています。

“よもぎ”は、豊富な栄養価をバランス良く含んだスーパーフードです。

“よもぎ”は
中央アジアの乾燥地帯が原産で、
日本ではほぼ全国各地に自生する、
いわば雑草のひとつです。

踏み潰されたり引きちぎられても、
日当たりさえ良ければ
荒地でも育つほど生命力、
繁殖力が強いことに、
健康長寿や子孫繁栄をなぞらえて、
春の節句のお供えに
用いられてきました。

原産地を中心にヨーロッパでは
“ハーブの女王”とも呼ばれ、
古代エジプトやローマでは
パン生地に練り込んで焼いたり、
リキュールとして醸造。

古代中国の漢方でも、
浄血・造血作用、
むくみや冷え症の改善など、
古くから世界の広範囲で
その効用が認められてきたといえます。

実際に、“よもぎ”の葉には、
ビタミンAやビタミンB1、ビタミンB2、
ビタミンC、ビタミンKや
ミネラルが豊富で、βカロテン、
タンパク質、クロロフィルカリウム、
カルシウム、鉄、食物繊維などの
成分がバランスよく含まれた、
まさにスーパーフード。

古くから世界中で薬用として
重宝されてきました。

“よもぎ”を食べると、
貧血予防、美肌効果、
便秘解消、冷えの改善などの
嬉しい効果がたくさん得られます。

また、よもぎ蒸しやお灸、
お風呂に入れるなど、食用以外にも
健康と美容に良いものとして
幅広く使われています。

また、
“よもぎ”を餅の材料として使う
別の理由として、葉の裏の
白くて細かい毛が絡み合うことで、
程良いコシを加え、
口に入れたときの舌触りが良くなり、
味を一層引き立てる役割を
果たしているようです。

もちろん、
食べたときに鼻に抜ける
爽やかな香りも魅力のひとつ。

“よもぎ”は多年草で、
当たり前のように
野原で年中見かけますが、
食用に利用するのは、
3月から5月頃の若い芽だけ。

また生の“よもぎ”は傷みやすく
日持ちは2日程度で、
なにより、そこら辺の
いたるところに自生しているので、
スーパーの店頭に並ぶことは、
まずありません。

山に分け入って稀に目にする
ヤマトリカブトの若葉と
“よもぎ”の若葉は
よく似ているので、
摘むときはご注意を。

「よもぎ餅」を食べるなら、
野原に自生する“よもぎ”の
若い芽を摘んで茹でた後、
細かくみじん切りにする、もしくは
市販されている“よもぎ粉”を使用。

手でこねた上新粉と
白玉粉を合わせた生地を
ひと口大にちぎって蒸し上げ、
“よもぎ”、上白糖と一緒に
さらに手でこね、粒餡などを
中に入れれば完成。

もっと簡単なのは店で売っている
「よもぎ餅」を買うこと。

市販の「よもぎ餅」を
素焼きにしたり、きな粉をまぶす、
アイスクリームの
トッピングをするなど、
さらに美味しくいただくアレンジも
お楽しみのひとつです。