若者の支持を得る宣伝戦略が、流行を創ります。

広告予算枠を割り振って、もっともお客様の心に届く施策を適切に投下。

深夜にテレビを観ていて、
カレーやシチュー、湿布薬などの
同じCMが繰り返し流れ、
“また、このCMか”と気になっている方、
意外と多いのではないでしょうか。

一般的なテレビCMは、
30秒のタイム枠
(番組提供)と
15秒のスポット枠
(番組と番組の間)の
2種類が基本で、これ以外に
春や秋、正月の特番などで流される
ストーリー性のある
60秒のタイムCMや、
60秒から55分という長尺の
インフォマーシャルなどがあります。

インフォマーシャルとは、
インフォメーションとコマーシャルを
組み合わせた造語で、
テレビショッピングや番組後に
同じ出演メンバーで
メインスポンサーの商品を
ストーリー仕立てで宣伝するなど、
番組風に構成されたCMが
その代表格です。

冒頭の“深夜の時間帯に
何度も同じCMが繰り返される”
理由については、
月間CMの投下量の多いメーカーが、
“GRP(延視聴率)契約”という
時間帯を指定しないCMの
視聴率合計で契約しているもの
と想定されます。

これは特別な契約で、
視聴率の低い深夜枠と、
視聴率の高い
“ゴールデンタイム”枠で
CMを組み合わせて、
上手にメディア露出を
図っているようです。

深夜の繰り返されるCMで
商品情報が刷り込まれ、
ゴールデン枠で再認識、
店頭での購買に結びついています。

ちなみに、テレビCMの放送規定で、
同じCMを2回連続で流すことは
禁止されているため、
続けて同じものが流れることはなく、
間に必ず別のCMが挟まるので、
実際に続くことはありません。

また、タイム枠などの30秒に
15秒のCMを2回連続で流す
“二階建て”という手法も
とられます。

これは意図的というよりは、
スポンサーが
15秒のCMしか制作していないため
という理由がほとんど。

テロップが入っていたり、
ナレーションが異なっていたり、
途中にインサート映像が入るなど、
編集時の手間が
あまりかからない程度に
微妙に変化をさせることで、
前後のCMは別物と
みなされています。

間違い探し感覚で観るのも
興味深い楽しみ方といえるでしょう。

さて、一般的な企業の宣伝活動は、
大きくAD(アドバタイジング
/広告)、
SP(セールスプロモーション
/販売促進)、
PR(パブリックリレーションズ
/広報)に分類されています。

AD(広告)は、
会社や商品特徴などを
一般に広く認知させて
興味を持ってもらう手段で、
テレビ、新聞、雑誌、ラジオなどの
4大マスメディアを中心とした
宣伝活動を指します。

SP(販促)は、
顧客が購買意欲を高めて
購買につなげることが目的で、
DMやチラシ、
パンフレット等のSP媒体、
店頭装飾(バナー、POPなど)、
交通広告などが
このカテゴリーに分類されます。

PR(広報)は、間接的に
広く報せることが目的で、
ブレスリリースなどにより
社外メディア等に発信し、
配信先のメディアに取り上げられる
適切な情報を提供します。

各企業は、自社の広告宣伝予算を
これらの宣伝活動に割り振って、
もっとも効果的な成果が得られるよう
に努めています。ところが……

 

現在の話題づくりの中心は、ネットコミュニケーション。
販促施策も効果的。

2000年頃までは、
こうした宣伝活動が
一般的とされてきました。

しかし、パソコンが個人に行き渡り、
インターネット環境が
充実するのに伴って、
ネットを利用した宣伝活動が
徐々に増えはじめ、
携帯電話がスマホに
置き換わる頃には、
広告戦略の軸は
ネットを中心に動きはじめた
といえるでしょう。

とくに若年層を中心に、
テレビや新聞離れが顕著となり、
新型コロナによる
経済への逼迫も相まって、
多くの企業は、
高額な媒体料が必要な
メディア媒体への
CMや広告出稿を減らし、
リアルタイムな情報発信を行う
コミュニケーションサイトの開設や
ネット広告、バナー広告、
ネットキャンペーンを
行うようなりました。

ECサイトの確立、
SNSによる瞬時の情報拡散など、
企業は、こぞって
顧客との直接的で瞬発力のある
コミュニケーションづくりへと
シフトしているようです。

また、SP(販促)施策も、
ここ数年増加の傾向にあります。

巨大なデジタルサイネージ
(電子看板)や、
駅構内などの大きな円柱に
液晶画面が巻かれ、
そこに動画が流れるなどの
最先端ツールの活用もありますが、
“SNS映え”を意識したSP(販促)も、
瞬く間に拡散されるため、
情報発信にはもってこいの施策です。

本来なら、この時期ともなると
歳末バーゲンの装飾が街にあふれ、
大型店舗やアミューズメント施設には
大きなクリスマスツリーが飾られ、
多くの人が街の景色に
溶け込んでいるのですが…。

以前に紹介した
ラッピングトレイン
「Go!Go!灘五郷!」
のような交通広告も、
“SNS映え”を意識した
話題づくりには最適です。

車内に配置された
酒樽を模した吊り革など、
ちょっとしたこだわりが、
若者にバズる要素のようです。

歴史を振り返ると、
1964年(昭和39年)、
長崎の路面電車で実施されたものが
交通広告の走りで、
電機メーカーがスポンサーとなった
飛行船が日本全国の空を飛んだり、
航空機に有名キャラクターを
プリントしたものが就航するなど、
当時かなり話題となりました。

今は、新型コロナ第3波の影響で
不要不急の外出を
控えなければなりません。

来年のこの時期、
巨大クリスマスツリーが
飾られている横で、
ソーシャルディスタンスを
気にすることのない日常が
戻ってくることを願うばかりです。

20年という節目を迎える至宝の純米大吟醸「オデュッセイア」。

ガンダム、“横浜の”大地に立つ。

横浜・山下埠頭で
建設が進められていた
原寸大ガンダムが
12月19日(土)から
動きはじめます。

これは、人気アニメ
“機動戦士ガンダム”の
40周年記念事業のひとつとなる
プロジェクト
「GUNDAM FACTORY YOKOHAMA」として
2014年に着工したもので、
組み立てられる様子は
Youtubeなどで定期的に
公開されていました。

実際に、全長18メートルの高さの
巨大建機のような躯体が
ドック(格納庫)から動き出し、
肘や膝が大きく動く様子は、
ファンならずとも
心が躍り出すような
気持ちになります。

正面に位置するカフェで
食事をとりながら全体像を見たり、
足元まで近寄って見上げたり、
圧巻なのはドック5階・6階から、
横浜港の景色に融け込んだ
格納庫内のガンダムとの
記念撮影が撮れたりすることです。

原寸大ガンダムは、マンションの
6〜7階の高さがあるので、
そのスケール感には
圧倒されるばかり。

海外ファンからも
“クール”“ファンタスティック”
という称賛の声が、
数多く寄せられています。

最初の“機動戦士ガンダム”が
公開されたのは
1979年(昭和54年)。

マジンガーZにはじまる
“巨大ロボットアニメ”の
流れをくむ作品です。

敵味方両方の生き方を練り込んだ
ストーリーが、
視聴対象の小学生には少々難しくて
当初の人気はイマイチでしたが、
再放送で中高生以上に
注目されはじめ、
最終的には大ヒット作に。

その結果、新たな後継シリーズが
長年にわたり続くことになります。

そして、シリーズの約半分は、
名作映画のスターウォーズのように、
設定された時間軸がストーリーとして
部分的につながる
一大叙事詩となっています。

また、ガンダム人気を語る上で
忘れてならないのが、ガンプラ
(ガンダム関連プラモデル)の存在。

現在までに約2000種類以上、
約5億個が売れており、
プラモデル業界を一新させる
コンテンツとなりました。

世代を超えて
人気を継承し続けている理由に、
いまだ新作が登場するガンプラが
大きくかかわっているのも事実です。

 

White gypsum copy of ancient statue of Homer head for artists isolated on a black background. Plaster sculpture of man face.

菊正宗の“オデュッセイア”。
長い歴史を刻み込んだ逸品です。

ガンダムにとどまらず、
アニメや映画、漫画などの
エンターテインメント作品の人気を
左右する大きな要因のひとつに、
登場する名称の設定がある
という向きもあります。

たとえば人気アニメの
“ヱヴァンゲリヲン”。

登場人物の名前に日本を代表する
歴代戦艦の名称が付され、
人類の敵となる使徒は
キリスト教伝来の天使名が由来です。

漫画やアニメ、実写映画にもなった
“ジョジョの奇妙な冒険”
の登場人物やその能力には、
ロックミュージシャンの名前や曲名、
アルバム名などが使われ、
音楽ファンの取り込みに
成功しました。

スターウォーズ作品にも、
日本由来の名称が
数多く刻まれています。

これら以外の
エンターテインメント作品にも、
星座名やギリシャ神話、童話などに
登場する名称を
見つけることができます。

これは、その名称がかかわる物語や
その背景を紐づけることで、
より深い厚みのある作品に仕上がる
と考えられているからに
ほかなりません。

なかでも、
ギリシャ神話に由来する名称は、
その神秘性に加え、
単語が持つ響きが覚えやすく、
イメージを広げやすい
素材のようです。

前出のガンダムにおいても、
登場人物の名前や
地名の由来が公開されており、
ギリシャ神話由来としては、
主人公アムロ・レイの
精神成長に大きくかかわり、
終盤へと導く重要な役割を担う
ララァ・スンが搭乗する
モビルアーマー
“エルメス(ヘルメス)”をはじめ、
巡洋艦ムサイ(文芸の女神)など、
シリーズを通して、
ギリシャ神話に登場する名称が
数多く使われています。

こうしたギリシャ神話に
名を連ねる神々を
一挙に世界へと広めたのは、
詩人ホメロスの叙事詩
「イーリアス」と
「オデュッセイア」。

この二つは世界三大叙事詩に
数えられることもある、
口伝をまとめた英雄叙事詩です。

「イーリアス」は
トロイア戦争での
勇将アキレウスの戦いと
苦悩の10年間を、
「オデュッセイア」は、
トロイア戦争に勝利した
知将オデュッセウスが
10年にわたる苦難と
冒険に充ちた漂流の末、
故郷に戻る物語です。

知将オデュッセウスは
「イーリアス」でも
重要な役割を担い、
「オデュッセイア」では
彼が主役の物語
ということを考えると、
「イーリアス」は、
本編「オデュッセイア」への導入
となる序章に位置づけられ
、二つの叙事詩は、
ひとつにまとまった
英雄叙事詩「オデュッセイア」
といえるように感じます。

オデュッセウスが故郷を離れて
戦場におもむき、
トロイア戦後の漂流の果てに
故郷に戻る20年間の冒険談は、
その深く刻まれた
歴史の壮大さと感動を
はらんでいるのかも知れません。

そんな「オデュッセイア」の
名前を冠する日本酒が
菊正宗から発売されました。

究極の味吟醸を求めて、
2001年に瓶詰めをした
長期冷却熟成の至宝の逸品は、
発売と同時に
20年目の年を迎えます。

ギリシャの叙事詩
「オデュッセイア」の
主人公であるオデュッセウスが
故郷に戻るまでの20年間と同じように、
“時をつなぐ”至福の味わいを、
大切な時にお召し上がりください。

菊正宗の純米大吟醸
「オデュッセイア」について、
後のコラムで詳しくご紹介します。

ラッピングトレイン「Go!Go!灘五郷!」。静かな話題になっています。

楽しさ満載のラッピングトレイン
「Go!Go!灘五郷!」は、
今日も走っています。

突然ですが、
もう「Go!Go!灘五郷!」を
ご覧になられましたか…といっても、
何のことか判らないですよね。

「Go!Go!灘五郷!」とは、
大阪-神戸間を結ぶ
阪神沿線に広がっている
日本酒の一大産地
“灘五郷”があることを
PRするために、
阪神電車の車両に装飾した
ラッピングトレインの名称です。

正しくは、灘五郷酒造組合、
神戸市、西宮市、
阪神電気鉄道の4者で構成する
「灘の酒蔵」活性化プロジェクト
実行委員会が推進する
プロジェクト活動の総称が
「Go!Go!灘五郷!」で、
その活動の一環となるのが
同じ名前を冠する
ラッピングトレイン。

言うなれば
「Go!Go!灘五郷!」号
といったところでしょうか。

文化庁の日本遺産に認定されている
“灘五郷”は、今でも昔ながらの
板塀の酒蔵が連なる場所が点在する
風情豊かなロケーションが魅力です。

昔にタイムスリップしたかのような
景観に加え、いくつかの酒蔵には、
その蔵の歴史を伝える記念館や博物館
が併設されている所も多く、
軽い運動を兼ねた散策には
もってこいのスポットといえます。

「Go!Go!灘五郷!」は、
2020年10月13日(火)から
運行を開始しており、これから
約2年間継続される予定です。

実は今回の
ラッピングトレインの運行は第2弾。

車体を彩るイラストを手がけたのは、
2017年10月~2019年11月まで
約2年間にわたって運行した
第1弾と同様、
大阪在住のイラストレーターの
山口哲司氏で、彼によると
“絵のタッチを少し柔らかくし、
日本酒や酒蔵を印象的に描きました。
また、季節にあわせてお酒と食を
味わう猫たちも描いています。
「乗れば、灘の酒が恋しくなる」
そのように楽しんでもらえると
嬉しいです”とのこと。

車両デザインのテーマは
「四季折々の日本酒の楽しみ方」。

「Go!Go!灘五郷!」は
6両編成で、先頭車両と最後尾車両に
あしらわれているのは
酒蔵と酒に関する道具類で、
はさまれた4両は
春夏秋冬を表すイラストで構成。

5両目の春は「花見酒」、
4両目の夏は「涼み酒」、
3両目の秋は「ひやおろし」、
そして2両目の冬は「しぼりたて」と、
季節に応じた日本酒の楽しみ方を
可愛い猫のイラストレーションで
表現しています。

また、第1弾で好評だった
ミニチュアの菰樽がついた吊り革を
1両あたり8本を配し、座席側面の
「Go!Go!灘五郷!」ステッカーなど、
乗車中も楽しめる
灘五郷一色の列車となっています。

 

市民権を得た“鉄ヲタ”。
なかでもラッピングトレインは、
“撮り鉄”に人気。

ラッピングトレインは、
鉄道マニアにも、
かなり高い人気があります。

余談となりますが、
昔ながらの鉄道マニアは、
いつの頃からか鉄道オタク、
通称“鉄ヲタ”と呼ばれるようになり、
やがて鉄道写真を撮る“撮り鉄”や
乗車することが目的の“乗り鉄”、
鉄道関連の音(走行音、
発車メロディ、車掌アナウンスなど)
を録音して楽しむ“録り鉄(音鉄)”、
電車でGO!などの鉄道に関する
ゲームを楽しむ“ゲーム鉄”など、
その嗜好性はより幅広く細分化され、
鉄道オタクを題材にした
映画やアニメが公開されたり、
テレビのバラエティ番組等で、
大物俳優やタレント、アイドル、
ミュージシャンなどが“鉄ヲタ”ぶりを
カミングアウトするにつれて
市民権を得るようになりました。

新型コロナ禍で、
新しく加わったのが“グー鉄”です。

これは鉄道に興味を持つ参加者が
パソコンを通してリモートでつながり、
“○○線”などの鉄道路線を
お題として設定。

グーグルマップのストリートビューで
その路線の沿線を
クリックで移動しながら、
そこに映り込んだ鉄道車両の
もっとも“映える”キャプチャーを
撮って披露し合うというものです。

いわば“撮り鉄”の進化系
といったところでしょうか。

「Go!Go!灘五郷!」については、
やはり“撮り鉄”の独壇場でしょうか。

内装を楽しむという点では
“乗り鉄”の興味も
惹くのかもしれません。

「Go!Go!灘五郷!」に使われるのは
急行系車両の阪神1000系電車。

普段の一般的な車両の姿を
漏れなくカメラに納める
“撮り鉄”にとって、
運行本数が少なく期間が限られている
レア度の高い観光列車やイベント列車と
同じ位置づけのラッピングトレインは
興味津々の撮影対象といえます。

“撮り鉄”のあるあるネタですが、
田舎のローカル線の
ラッピングトレインは、
ほぼ乗ることができないそうです。

運行本数が少ないことに加え、
ベストショットを狙うため、
乗っている時間がないとのこと。

魅力いっぱいの「Go!Go!灘五郷!」は、
ほぼ毎日数本が運行され、
それが約2年間継続されるので、
“撮り鉄”にも存分に乗車して
楽しんでもらえそうです。

また、“灘五郷”が沿線にある
阪神本線(大阪梅田~元町)にとどまらず、
阪神なんば線(尼崎~大阪難波)や
神戸高速線(元町~西代)、
さらに相互乗り入れ等により、
山陽電鉄線(西代~山陽姫路)や
近鉄線(大阪難波~近鉄奈良)
でも運行が予定されているので、
阪神電車利用者は、かなりの確率で、
「Go!Go!灘五郷!」に出会えそうです。

10月7日は、流通を大きく変えた「バーコードの日」。

バーコードの起源は、約70年前の発明から。

流通小売業界に
大きな変化をもたらすこととなった
バーコードですが、
10月7日が「バーコードの日」
というのをご存知ですか。

これは、アメリカで
バーコードの特許が認められ日
を記念したもので、
なんと約70年前の
1952年(昭和24年)の出来事で、
バーコードを発明したのは、
アメリカのペンシルベニア州の
大学で学ぶ2人の大学院生。

発明時は、現在のように
黒い線が並んだものではなく、
黒い線の太さが異なる
円形のバーコードでした。

しかし、その研究が
実用化されたのは、15年経った
1967年(昭和42年)で、
アメリカの大手スーパーが
レジの行列を解消する目的で導入し、
それから徐々に普及していきました。

実用化に時間がかかったのは
読取リーダーの開発が
できていなかったためで、
特許はバーコード理論の
概念的なものだったようです。

アメリカでのバーコード普及を受け、
その後日本でも
普及しはじめることとなります。

バーコードは、
数字や文字、記号などの情報が
一定の規則にしたがって、
黒い縦縞と数字で構成された
“一次元コード”に変換されます。

その種類は多く、
一般的に流通しているものや
特定業種でのみ使用されるなど、
用途や目的に応じた情報が
盛り込まれています。

よく使うQRコードも
バーコードの一種の
“二次元コード”です。

一般的にスーパーマーケットに並ぶ
商品に印字され、
会計時に読み取られているのは
“JANコード”と呼ばれる
バーコードで、
これを読み取ることで、
どの国の、どの事業者による、
どの商品かなどを
知ることができます。

ちなみに最初の2桁の数字は
国コードで、日本は
“45”か“49”を使用。

一度ご確認してみてください。

また、巨大倉庫内の商品ピッキングや
宅配便業者の物流管理でも、
バーコードは欠かせない
存在といえます。

 

流通小売業態の変遷に大きく関わっているのは、支払方法の技術的な進化。

私たちの買い物のスタイルは、
コロナ禍によって今まで以上に
ネット通販に大きくシフトしました。

過去を振り返ってみると、
時代の流れに伴って、
流通小売業態は幾度となく
大きな変貌を遂げています。

江戸の昔より、往来に面して
路面店を営んでいた八百屋や魚屋が、
“市場”や“商店街”という
買い物の集合体へ、
財力のあった呉服屋などは、
百貨店へと大きく様変わり。

そして戦後の復興を経て、
高度経済成長の勢いとともに、
流通小売業態は
多様化していきました。

たとえば、地域密着の
小規模スーパーマーケットから
全国展開のスーパーチェーン、
そして映画館をも併設した
複合的な大型商業施設に…
より利便性の高い個店や
スーパーマーケット、飲食店、
アミューズメントを
ひとつにまとめた複合施設へと
その規模や内容を変化。

また、安売りに特化した
大型ディスカウントチェーン、
家電量販店や
大規模ホームセンターなど、
実に多くの小売りスタイルが
林立、統合、淘汰を
繰り返しています。

いろいろな物が安価に揃う
100円圴一ショップ、
24時間営業の
コンビニエンスストアも、
時代が生み出した
新しい流通小売業態の
ひとつといえます。

こうした流通小売業態の変遷には、
購入時の支払方法の進化が
大きくかかわっています。

昔は現金払いが主流だったものが、
高度経済成長期に前後して、
高額なテレビや冷蔵庫などの月賦払い
(正しくは割賦販売の月払い)
が利用されはじめ、
やがてクレジットカードを使った
分割払いが当たり前となり、
最近はポイント還元がある
キャッシュレス決済など、
精算方法のバリエーションが
豊富になりました。

そしてその背景にあるのが、
会計時の計算能力の
飛躍的な進化です。

もともと暗算やソロバンを使って
会計時の計算をしていましたが、
庶民でも買える
手頃な価格の電卓が登場し、
機械式レジスターも
電子式レジスターへと
進化しました。

そして、流通小売業態に
劇的な変化をもたらしたのが
バーコードの登場です。

商品に印字された
バーコードを読み取って
入力の手間を省くとともに、
売上管理や集計をしてくれる
POSレジが導入され、
最近では店の省力化と
お客様の利便性を兼ね備えた
セルフレジも登場。

ここ最近導入された
スマホを使った
キャッシュレス決済でも、
QRコードの読み取りによる
素早い精算が可能となりました。

スマホで幅広く活用される
QRコードを利用した
QRコード決済。

菊正宗ネットショップの
PayPayのお支払いにも
ご利用いただけるので、
マイナポイントキャンペーン
実施期間中の今こそ、
お買い物を存分にお楽しみください。

QRコードについては、
また次の機会に詳しく紹介します。

酒税改正で、日本酒は段階的に減税されます。

PackShot – stock.adobe.com

酒税改正により、ジャンルごとの酒税が統一されることになります。

10月1日より、
日本酒の酒税が下がります。

厳密には、
2018年(平成30年)の
酒税法改正によって
ビールの定義が変更
されたのを皮切りに、
今回の2020年(令和2年)
10月に加え、
2023年(令和5年)10月、
2026年(令和8年)の
それぞれ10月に、
3段階に分けて酒税が変更されます。

この酒税改正は、類似する酒類の
税率格差を解消して、
税負担の公平性を保つ
というのが大きな狙いで、
消費者や酒類製造業者ヘの
影響に配慮して、
いきなり変更するのではなく、
経過時期を十分に確保しつつ、
段階的に進められることになります。

具体的には、
醸造酒類の“日本酒とワイン”、
発泡性酒類ビール系の
“ビールと発泡酒、新ジャンル”、
発泡酒類低アルコール蒸留酒系の
“チューハイ、サワー、カクテル等”
の税率を統一するというものです。

財務省の税制改正
(平成29年度版)によると、
350㎖換算で次のような
価格設定が示されています。

【日本酒とワインの350㎖換算の酒税額】

2023年10月に醸造酒類として
酒税額は一本化が完了し、
2026年10月の改正はなし。

日本酒は減税、
ワイン等の果実酒は増税となります。

  • 日本酒
    (現行)42円
    (2020年)38.5円
    (2023年)35 円
  • ワイン
    (現行)28円
    (2020年)31.5円
    (2023年)35円
【ビールと発泡酒、新ジャンルの350㎖換算の酒税額】

2018年酒税改正時点で、
すでにビールの定義を変更。

原料の麦芽比率が約67%以上
(全体の2/3以上)でない場合は
“発泡酒”とされていたものが、
この改正で麦芽比率が50%以上
のものは“ビール”に分類。

また、麦芽比率に関係なく、
認められた原料以外が加わると
“発泡酒”に分類されていたのが、
果実や香辛料、ハーブなどを
加えても“ビール”に分類。

ただし、追加した原料が、
麦芽量の5%を超えると
“発泡酒”となります。

酒税改正後は、ビールは減税、
発泡酒、新ジャンルは増税となり、
2026年時点で、
ビール系発泡性酒類として
酒税率は統一されます。

  • ビール
    (現行)77円
    (2020年)70円
    (2023年)63.35円
    (2026年)54.25円
  • 発泡酒
    (現行)46.99円
    (2020年・2023年)現行維持
    (2026年)54.25円
  • 新ジャンル
    (現行)28円
    (2020年)37.8円
    (2023年)発泡酒に統合
【チューハイ、サワー、カクテルの350㎖換算の酒税額】

2026年10月に
発泡酒類低アルコール蒸留酒系
として酒税額は一本化。

チューハイ、サワー、カクテル等は
増税となります。

  • チューハイ、サワー、カクテル
    (現行)28円
    (2020年・2023年)現行維持
    (2026年)35円

取り扱う店舗によって
小売価格が異なるため、
断定はできませんが、
日本酒、ビールは値が下がり、
発泡酒や新ジャンル、チューハイ、
サワー、ワインは値上がりする
可能性があるといえるでしょう。

当時、生活必需品であった酒類は、安定した税収の要とされていました。

酒税の歴史はかなり古く、
日本酒の売買が
盛んに行われるようになった
室町時代にまでさかのぼります。

明確に制度化されたのは
江戸時代になってからのこと。

当初は、現在の酒税にあたる
“酒造株制度”を導入して
酒造統制を行っていました。

そして、さらに税収を得るために、
造り酒屋の営業税と
酒造株の免許の発行手数料として
“酒運上(さけうんじょう)”
という制度を導入。

ところが、この“酒運上”は
酒の価格の5割という
高額なものだったため、
酒造業者が生産を控えることとなり、
酒の価格が高騰。

思ったほどの税収が得られないため、
わずか10年ほどで
“酒運上”は廃止されました。

江戸から明治になり、
近代的な税の体系が整備される中、
依然として“酒類税”は残り、
現在の酒税法の原点となっています。

とくに明治中期は、国税において
酒税の割合が3〜4割を占め、
税収1位の座を
保ち続ける時代でした。

その背景には、酒類が生活必需品で、
当時日本で一番多い商工業製品
ということに加え、
ほとんどが国内消費という
貿易摩擦を生まない
理想的な商工業製品
であったことがあげられます。

酒税は国の大切な財源の
ひとつに位置づけられています。

税に関しては、さまざまな
意見もあろうかと思いますが、
今回の酒税改正により、
日本酒の税金は少しだけ
お安くなっております。

おトク気分と一緒に、
日本酒をお楽しみくださいませ。

 

菊正宗ネットショップからのご案内

2020年10月からの
酒税税率変更に伴い、
弊社一部商品を除いて
販売価格を変更いたします。

それに伴って、対象となる商品
(一般用日本酒単一販売)に限って、
10月1日以降の出荷分については、
10月になってからのご注文
とさせていただくこととなります。

具体的には、販売価格が変更
となる対象商品については、
9月28日(月)から
9月30日(水)までは
Webからのご注文が取り扱えない
ことをご了承ください。

お電話での注文については、
ご注文時に弊社出荷日を確認の上、
承りますのでお問い合わせください。
(クレジットカード、AmazonPay、
PayPayでのお支払いは除きます。)

また、一部の価格据え置き商品
につきまして、昨今の原材料費、
輸送費、人件費、印刷代等の
高騰により、本来、
値上げするべきところを
見送っていた商品となります。

そのため、今回の酒税法改正において
、価格を据え置かせていただいたこと
を予めご了承ください。