この時期の「しぼりたて」一杯で、今年の酒の出来を占う。

しぼりたての荒々しい躍動感と、盛っ切り酒の粋な愉しみ方。

寒さが厳しい1月から2月にかけて、新酒「しぼりたて」が生き生きと躍る季節です。しぼりたては、しぼった後、すぐに火入れして瓶詰めされるフレッシュな新酒。とくに宮水で醸す灘酒は“男酒”とも呼ばれ、力強く荒々しい味わいと華やかな香りが特徴で、生酛特有の押し味が存分に堪能できます。フレッシュな香りと味は、もっとも寒いとされるこの時期ならではのお楽しみです。

しぼりたては、今年の酒の出来を映す鏡だといわれます。それは、日本酒の主原料である酒造好適米が、その年々の天候によって硬さや溶けやすさが変わり、味わいに大きく影響するからに他なりません。だからこそ、しぼりたてはその年の米の旨味や香り、そして杜氏がどう米と向き合い、仕込みを調整したかという醸造の方向性が、もっとも純粋な形で表れるお酒なのです。フレッシュで荒々しくも力強い味わいを確かめることで、これから登場する夏酒や秋のひやおろしの仕上がりを占う基準にもなります。しぼりたてを味わうことは、今年の気候の恵みと造り手の挑戦を、いち早く体験することなのです。

さて、そんな新酒しぼりたてを飲むのにおすすめなのが、「盛っ切り酒」という粋な飲み方です。枡の中に細身のグラスを置き、そこになみなみとお酒をあふれさせて注ぐスタイルで、お店の気前の良さや心意気を表す提供方法として親しまれています。江戸時代の量り売りに由来しますが、当時の盛り切りは、“あふれる分がサービス”という意味合いとは異なり、酒樽から柄杓などで客の持参した通い徳利に酒を注ぎ、一合、二合など、量をきっちり“盛って切る”、つまりそこできっぱり終わり。これが“盛り切り”という言葉の本来の意味でした。

盛っ切り酒の飲み方に厳密な決まりはありませんが、まずグラスを少し傾けて枡にお酒を移し、グラスの酒から先に味わうのがスマート。途中で置くときは枡に戻し、少なくなったら枡の酒をグラスに注いで楽しみます。そのまま枡酒としていただくのも、また粋なものです。盛っ切り酒は、目で楽しむという魅力もあります。枡からこぼれ落ちそうなほど注がれた日本酒は、見た瞬間に心がほどけ、場の空気まで和ませてくれます。とくに、しぼりたてのようなフレッシュで力強い酒質は、こうした演出と非常に相性がよく、ひと口目から、酒の持つ力強さと若々しさをダイレクトに感じさせてくれます。日常の晩酌はもちろん、年始の集まりや冬の食卓に添える一杯としても、盛っ切り酒は場を華やかに彩ってくれる存在です。

ちょうど今、菊正宗ネットショップでは、「生酛 しぼりたて」1本を含む7,000円以上の商品をお求めのお客様に、菊正宗ロゴ入り塗桝と枝菊柄グラスをセットにした「盛っ切り酒セット」をお付けしています。今年の生酛しぼりたての旨さを、盛っ切り酒で存分にご堪能いただく絶好の機会。冬だけの特別な一杯で、今年の酒の物語を味わってみてはいかがでしょうか。

きもとしぼりたて 720mL

“今年のお酒の出来を知る”…フレッシュな味わいと香りに酔いしれる。

生もと造りの本醸造酒のもろみをしぼり、すぐに火入れ瓶詰め。
灘酒のしぼりたてらしい荒々しい味わいと香り、そして生もと特有の押し味が存分に楽しめます。フレッシュな香りと味は、この時期しか味わえない今だけのお楽しみ。
冷酒~ひや(常温)がおすすめです。本来の酒質の高さをご堪能いただけます。

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ブランドフルーツの魅力と、静かに進化を続ける冬に味わう日本のみかん。

日本のフルーツは、なぜ“特別な美味しさ”なのでしょうか。

訪日外国人が日本で驚くもののひとつにフルーツがあります。フルーツを食べに来日する人はそんなに多くありません。しかし、ホテルの朝食やデザートに出会うと、“自国のものとは別物だ”と感嘆の声が聞こえます。さらに、スーパーや百貨店のフルーツ売り場では、宝石のように美しく並ぶ果物に驚き、写真を撮る観光客もいるほどです。

傷がなく形も色も整い、糖度表示まで徹底管理されたフルーツは、日本独自の品質追求が生んだ文化の象徴といえます。

日本のフルーツが特別視される背景には、品種改良の歴史があります。香り、甘み、酸味、食感、余韻のバランスなど、総合的な美味しさを追い求めた試行錯誤の積み重ねです。さらに、海外のように大量生産優先ではなく、桃やブドウ、梨、リンゴなどの高級ブランド品種は、一つひとつに袋をかけて保護したり、太陽光が均等に当たるよう枝を剪定したり、土壌の水分まで細かく管理したりと、想像を超える手間をかけます。一本の木になる実の数をあえて減らし、味を濃くするという発想も日本ならでは。

他国では真似できない、手間と情熱が詰まった果物づくりが “アメージング・ジャパン”と絶賛される理由です。こうした背景の中で誕生したのが、いわゆるブランドフルーツです。ブドウの「シャインマスカット」、イチゴの「あまおう」、サクランボの「佐藤錦」、メロンの「夕張メロン」、マンゴーの「太陽のタマゴ」などは、日本が世界に誇る代表格といえます。いずれも生産者の努力や厳格な基準のもと、ブランド価値が磨かれています。

そして、冬を代表するフルーツといえば、やはり“みかん”。

しかし、みかんには“昔ながらの庶民の味”というイメージが根強く、劇的に進化しているようには感じられません。ところが、その裏側には隠れた品種改良の歴史があります。日本のみかんの源流を辿ると、江戸時代に誕生した「温州(うんしゅう)みかん」に行き着きます。酸味と甘みのバランス、食べやすさなどが高いレベルでまとまり、全国で栽培が広まった結果、現在の“みかんブランド”の多くが温州をベースに生まれています。ただし、みかんは新しい品種をつくるのに時間がかかる果物です。結実まで数年、安定した味のデータを取るまでさらに数年。新種が登場するまで10〜20年以上を要することも珍しくありません。

また、イチゴやブドウのように積極的なブランド戦略が少なく、品種名より産地名が先に語られやすいことから、一般消費者が品種の違いに気づきにくいという事情もあります。

それでも、みかんは確かに進化しています。たとえば、果肉の赤い「ブラッドオレンジ」、ゼリーのようななめらか食感の「紅まどんな」、扁平で外皮が薄く濃厚な甘さをもつ「甘平」、皮が極薄で“柑橘の女王”と呼ばれる「せとか」など、近年は個性的なブランド品種が登場。

いずれも生産量が少ない希少種ですが、見かけたらぜひ手に取ってみたい逸品です。 これから冬の寒さもピークとなる季節。コタツに入り、みかんを頬張りながら過ごす時間は、日本の冬の風物詩ともいえる癒しのひとときです。進化を続ける日本のブランドフルーツとともに、豊かな味の世界を楽しみたいものですね。

とろり桃のお酒350mL
デリケートな完熟した白桃(国産果汁100%)、そのとろりとなめらかな食感とおいしさをそのままに日本酒とブレンドしました。甘く上品な香りとふんわり優しい酔い心地をお楽しみください。※よく振ってからお飲みください。

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10年を越えてなお輝く、刀剣乱舞の世界観。

史実と実在の刀剣が物語を支える、唯一無二のエンターテイメントへ。

約10年ほど前にリリースされた育成シミュレーションゲーム「刀剣乱舞ONLINE」。その歩みは、一般的なゲームの寿命を軽く越え、今なお多くの人を惹きつけ続けています。むしろ近年は、ゲームの枠を超越して、アニメ、舞台、ミュージカル、さらには歌舞伎にまで活動領域を広げ、その存在感は年々増しているようにすら感じられます。

刀剣乱舞の世界観は、驚くほどシンプルです。プレイヤーは“審神者(さにわ)”と呼ばれ、歴史改変を目論む敵から過去を防衛する役割を担います。そして実際に敵と戦うのが、日本刀を擬人化した“刀剣男士”です。刀剣男士とは、実在の日本刀が人格を得た存在であり、それぞれが固有の来歴や歴史上の物語を背負っています。その背景が、性格や佇まい、戦い方にまで反映されている点が大きな特徴です。モチーフとなる刀剣は、短刀や脇差、打刀、太刀、大太刀、薙刀、槍、剣といった複数の刀種に分かれており、それぞれに異なる役割と個性が与えられています。2次元のイケメンキャラクターという入口の親しみやすさに加え、第一線で活躍する声優陣の起用によって、キャラクターの完成度は非常に高いものとなりました。

そこに、メディアミックス展開が重なります。アニメではゲームの世界観を踏襲した物語が描かれ、舞台やミュージカル、歌舞伎においても、衣装やキャラクター造形の再現度は高く、媒体が変わっても、同じテイストで刀剣乱舞を楽しめる設計がなされています。

実在の日本刀をモチーフとしていることが、物語の厚みを形成していることに異論はありません。三日月宗近や加州清光、和泉守兼定といった名刀は、作品内の存在にとどまらず、実際に博物館や美術館で鑑賞することができます。フィクションでありながら、現実の歴史や文化財へと自然に関心が広がる。この距離感の絶妙さこそが、刀剣乱舞が“学びと娯楽の中間”に立つコンテンツとして支持される理由です。近年では博物館とのコラボイベントも定着し、地域や観光への波及効果を生むなど、文化装置としての役割も担うようになりました。

舞台やミュージカルでは、いわゆる2.5次元と呼ばれる若手俳優陣が活躍し、歌舞伎では現代劇にも通じる台詞回しによって、伝統芸能に馴染みのない層にも親しみやすい世界観が築かれています。こうした歴史と現代の距離感の巧みさが、長く愛される原動力なのでしょう。

さらに、キャラクターを応援する推し活文化も、刀剣乱舞人気を下支えしています。企業とのコラボレーションはその象徴で、菊正宗でも化粧水や美容液とのコラボ商品を絶賛発売中です。京極正宗や加州清光、一文字則宗のお手入れポーチセット第1弾に加え、第2弾として鶴丸国永、日向正宗、豊前江の各種ポーチセットも高い支持を集めています。

刀剣乱舞は、単なる流行作品ではありません。十年という時間をかけて、歴史と現代、娯楽と文化を静かにつなぎ続ける存在へと成長した、稀有なコンテンツなのです。そして、これから先、どんな展開が待ち受けているのか、その期待は尽きません。

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成人式…地方の小さな行事から、わずか2年で国民の祝日へ。

荒れる成人式の裏にある、日本社会が大切にしてきた節目のかたち。

新しい年のニュースのひとつに、成人式があります。晴れ着に身を包んだ新成人の姿が報じられる一方で、“荒れる成人式”という言葉も、もはや季節の風物詩のように聞かれるようになりました。毎年、荒れることが繰り返し指摘されても、成人式は中止されることなく続けられています。その理由をたどると、成人式という行事が担ってきた大きな役割が見えてきます。

1946年(昭和21年)、終戦間もない日本では、敗戦の喪失感に加え、多くの若者が戦争によって学びや仕事の機会を失い、社会とのつながりや価値観の拠り所を見失っていました。“若者をどのように社会に迎え戻すか”という大きな課題があったのです。そうした中、埼玉県蕨市が同年11月に実施したのが「青年祭」。この行事は、単に成長を祝うものではなく、若者を社会の担い手として正式に位置づけることを目的としていました。市長が式典の中で、大人としての自覚と責任を促した点は、当時としては非常に先進的でした。この蕨市の取り組みが全国へと広がり、2年後の1948年には国民の祝日である「成人の日」として制度化されます。

長い伝統や宗教的背景を持たず、わずか2年で祝日となったのはきわめて異例です。成人の日は、完成した大人を祝う日ではなく、これから社会を支える存在として若者に期待を託す日として生まれたものでした。その原点を知ることで、現在の成人式の意味も、少し違った角度から見えてきます。大人と子どもの境目に立つ不安定な時期に、緊張や反発が表に出るのは、通過儀礼としては決して珍しいことではありません。むしろ、成人式がいまだ節目として機能しているからこそ、感情が噴き出す場面が生まれるともいえます。問題があるから中止するのではなく、関わり続ける道を選んでいる点に、成人式の本質があります。

一方で、近年は工夫を凝らしたユニークな成人式の取り組みも増えています。

沖縄県では、振袖やスーツにこだわらない服装自由の成人式が定着。かりゆしウェアや私服で参加する姿も多く、式典は簡素ながら、同級生同士の再会を大切にする穏やかな雰囲気が特徴です。また、千葉県浦安市では、東京ディズニーリゾートを会場に夢や未来をテーマにしたメッセージ性の強い式が行われてきました。大阪市では、USJを舞台にエンターテインメント性を取り入れた演出が話題になったこともあります。地域特性を活かした成人式も数多く行われています。

こうした事例に共通するのは“大人になったことを祝う”よりも“これからの人生をどう歩むかを考える場”に重点を置いている点です。

成人式は、完成した大人を称える場ではありません。まだ不完全な若者を社会が受け止め、“ここから一緒に進んでいこう”と確認する場ともいえます。荒れる成人式も静かな成人式も、その本質は変わりません。形は時代とともに変わっても、節目を共有するという役割がある限り、成人式はこれからも続いていくのでしょう。騒がしさの奥にある意味に目を向けたとき、成人式は、これまでとは少し違った風景として、心に届くはずです。

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