熱帯夜に引き起こされやすい深夜の熱中症。適度な水分補給が大切です。

熱帯夜にぐっすりと眠るための秘訣。それは、体温調整です。

観測史上最速の
梅雨明けによって、
今年の夏は、
いつもより早く訪れました。

連日のように猛暑日が続き、
出かけるだけでも
大量の汗が吹き出す始末。

睡眠不足や食欲不振など、
7月初旬辺りには、
すでに夏バテ気味に。

しかし、ここに来て、
梅雨前線が日本列島に停滞し、
そこに暖かく湿った空気が
入り込んだことで、
梅雨の時期より、
はるかに多くの雨が降り続きました。

これは“戻り梅雨”という
大気の不安定な状態が続く、
梅雨明け後、よくみられる
お天気現象のひとつです。

発達した積乱雲が
折り重なるようにつながり、
局地的な落雷や
急激に大雨を降らせる
“線状降水帯”の発生、
ゲリラ豪雨など、
土砂災害を引き起こしそうな勢いで
豪雨が降り続きます。

この“戻り梅雨”が明ければ、
本格的な夏が訪れることになります。

雨が降り続いたことで、
日中の気温は幾分か下がりましたが、
湿気が多く、ムシムシとした
不快感は募るばかり。

また、連日の熱帯夜
(最低気温が25℃以上)によって、
蒸し暑さと熱を持った自身の体温で、
なかなか寝つけない夜が続きます。

こういうときは躊躇なく
エアコンをつけて
布団に入りましょう。

ただし、
寝つく時間を想定した
エアコンのタイマー設定や
冷風が直接当たらないような
注意が必要です。

昼夜にかかわらず、
暑い日に気をつけたいのは
熱中症です。

昼間なら汗が止まらないときなど、
日陰に入って涼をとったり、
水分補給をするなど、
気をつけていれば、ある程度は
熱中症を防ぐことができます。

注意したいのは就寝中の熱中症です。

寝入ってしまうと、
喉の渇きを意識することなく
眠っているので、枕元に水を入れた
ペットボトルを置いておき、
気がついた際は
水分補給をお忘れなく。

これだけでも、
就寝中の熱中症は和らぎます。

熱帯夜でもぐっすりと
眠るための秘策はあります。

その鍵を握るのは体温の調整。

まず、寝る1時間ほど前までに
お風呂に入ります。

このとき大切なのは
39℃前後のお湯に
15分ほど浸かること。

これによって身体の深部体温が
0.5℃ほど上がります。

上がった深部体温は、
時間をかけて徐々に下げられる
という身体のメカニズムがあり、
このときに眠気が高まるのを
利用するという方法です。

シャワーだけの入浴ならば、
首の後ろ、足首、手首など
太い血管が通ってる場所に
少し熱めのお湯を当てることで、
深部体温を効率的に高められます。

また、睡眠にとって
覚醒作用のある
カフェインは大敵です。

寝る前には
カフェインが含まれない水を
常温で飲むのが効果的。

冷たい飲み物を摂り過ぎると
血管を収縮させ
深部体温の調整を
妨げてしまうことにつながるので
注意が必要です。

目から入る光も
睡眠の妨げになります。

部屋の灯りは暗めに設定し、
強い光が目に入るスマホも
極力見ないように
することが大切です。

パリの一般家庭にエアコンがあまり設置されていない事情。

日本は比較的温暖な気候が
特徴とされています。

そんな日本が厳しい夏の暑さに
見舞われているとき、
世界の国の夏の状況が
どうなっているのか、
少々気になるところです。

日本が猛暑日にさらされている頃、
フランス、ポルトガルなどでは
40℃を超える熱波に見舞われ、
スペインでも
45℃を超える熱波が襲来。

それが原因とされる
山火事も多発しています。

イタリアなどでも干ばつにより
国内最大級の川が干上がるなど、
とくに今年の夏は、
厳しい暑さがヨーロッパ各地を
包んでいるようです。

ユニークなのはフランス。

日本だと暑い日には
エアコンをつけて
涼をとるのが普通ですが、
フランス・パリの一般家庭には、
エアコンは普及していません。

古い建物が多く、
室外機が取り付けにくいというのも
普及しない理由のひとつです。

では、エアコンが不要なのか
というと、パリの夏は
30℃以上の日が続くことも多く、
熱中症で命を落とす方もいます。

そんなパリでは、
朝の気温が低い時間に窓を開放して
部屋の温度を下げておき、
日中の熱い時間は
ブラインドを閉めて部屋の温度が
高くならないようにします。

古い石造りの建築物が多く、
その構造上、涼しい環境を
維持できるようです。

また、日本と異なるのは
湿度と夜の気温。

フランス・パリの湿度は低く、
カラッとした暑さなので
不快感はそれほど感じません。

夜の気温は
20℃を下回る日も多く、
窓を開けて寝れば
自然の涼しさにより
快眠ということです。

とくに日中の熱い時間帯は
ショッピングセンターや
映画館などの冷房が効いた
涼しい場所で時間を過ごすという人も
少なくありません。

熱い日が続いているとはいえ、
今年はまだ、
夏の入り口に立ったばかり。

40℃を超える暑い日は
外出を控え、クーラーの効いた
涼しいお家の中で快適に。

菊正宗では、
家飲みを楽しんでいただく、
旨い冷酒と美味しい肴のセットを
ご用意しております。

早くて短い梅雨の影響で、暑い夏が予測される今年。栄養補給に「あま酒」を。

観測史上最速の梅雨明けと猛暑日の連続最長記録を樹立。

今年は
平年とくらべて
全国平均で
1週間ほど遅い
梅雨入りとなりました。

それにもかかわらず
梅雨明けは
平年よりも3週間ほど早い
観測史上最速を記録。

6月末頃に
猛暑日(最高気温が35℃以上の日)
が続く中での梅雨明け宣言。

ちなみに
このときの
東京都心での
9日連続の猛暑日
という記録は
1875年(明治8年)の統計開始以降の
最長記録を更新したとのことです。

本来ならば
このブログが掲載される
7月半ば辺りに
ちょうど梅雨明け宣言となる頃なので
梅雨の期間がいかに短かったか
ということが分かります。


また、いつもの年ならば
梅雨明けと同時くらいに
当たり前のように
蝉の大合唱が
聞こえて来るはずなのですが
暑い夏の
ヒリヒリとした日差しなのに
蝉の声がまったくしない違和感。

これも、例年とは異なる
早い梅雨明けの
影響なのかも知れません。

蝉の鳴き声が
聞こえ始めたのは
7月も半ばに
差し掛かった頃からでした。

梅雨が短かった分
暑い夏の日は
いつもより長く続くことが予測され
厳しい暑さに体力は奪われ
多湿なため汗が気化しにくいことで
体温調整がままならない状態に。

そして
体力低下
睡眠不足
食欲不振
などの
いわゆる
夏バテ症状が
現れ始めたら
注意が必要です。

そんな際にオススメなのが
「あま酒」。

江戸時代から
夏バテの栄養補給として
庶民にも親しまれた健康飲料です。

以前に、情報番組などで
麹由来の「あま酒」は
そのさまざまな栄養価から
“飲む点滴”と紹介され
その人気の高まりに応じて
「あま酒」市場は年々拡大傾向に。

また酒粕由来の「あま酒」も
豊富なビタミンを含み
血糖値上昇抑制や美肌効果などが
期待されるとのこと。

菊正宗の「大吟醸deあま酒」は
酒造メーカーだからつくれる
麹由来、酒粕由来のいいとこ取り。

雑味のないやさしい甘さ
スッキリとした後味を
お楽しみください。

さらに
梅雨の期間が短いことで
真っ先に思い浮かぶのが
水不足。

当然、全国各地の
生活用水を貯める
ダム湖の貯水量が少ないので
電力ひっ迫に備えた
電力使用を控えることに加えて
節水を行わなければならない事態も
想定され
今年の夏は
より一層の覚悟が
必要かも知れません。

また、農作物への影響も心配です。

とくに稲作における
梅雨どきの恵みの雨が
足りているのかどうか
心配なところ。

日本酒造りの酒米への影響も
懸念されます。

ここは、秋の豊作を願うばかりです。

生活の知恵が生み出した備蓄用の保存食。

湿気や気温が高くなることで
食べ物が傷みやすくなるのも
この時期の
悩ましいことのひとつです。

とくに、スーパーで
冷蔵販売されているものを購入した後
家に帰るまでの間
夏の高い外気温に
晒されることになるので
家に持ち帰ったらすぐに
冷蔵庫に入れることが大切です。

改めて、冷蔵や冷凍保存によって
食べ物を美味しく食べられる期間を
長く保てるようになったことに
感謝は尽きません。

冷蔵庫がなかった時代を振り返ると
日本の保存食の源流は
縄文時代にまで遡ります。

木の実を水にさらしてアクを抜き
デンプンの粉として
保存していたのが始まりとか。

やがて時代は移り
乾燥することによる保存が
主流となります。

干す
塩に浸す
凍らせる
砂糖に浸ける
などの手法で
食材の水分を
取り除くようになります。

また
煙でいぶす
酢に漬ける
発酵させる
油に浸ける
アルコールに浸けるなど
食材にあったさまざまな方法で
雑菌をシャットアウトする方法を
見つけていくのです。

そしてさらに
缶詰やレトルトパウチ
フリーズドライなど
長期保存に耐え得るような方法も
食べ物を美味しくいただく知恵として
社会に浸透していきました。

その基準ともいえる“消費期限”は
品質が急速に劣化する食品に表示され
“賞味期限”は、
比較的傷みにくい食品に
表示されるのが一般的です。

日本は
食品流通の基準となる期限が厳格で
世界でも類を見ないほど。

ご家庭で備蓄されている
食品の期限を調べて
無駄なく消費することを
心がけたいものです。

保存食として発展した
燻製や魚の油漬け
漬物、しめ鯖、なら漬など
今では美味しい酒の肴です。

納涼がてら
旨い冷酒と一緒に
夏の暑さを
乗り切ってはいかがですか。

暑い夏には、美味しい“夏野菜カレー”と“夏のカレイ”。

種類が多いから、季節ごとに美味しい“カレイ”の“旬”があります。

夏の定番メニューの
ひとつとなっている
“夏野菜のカレー”。

テレビのCMや情報番組などで
夏野菜とカレーの組み合わせが
紹介されたこともあって
ブームが起こり、
そのまま人気を保ちながら、
現在に至っています。

ナスやパプリカ、オクラ、
ズッキーニなど、“旬”を迎えて
旨味が増した夏野菜を素揚げ、
素焼きにしてトッピングするのが
基本ともいえる“夏野菜のカレー”。

その人気を裏付けるかのように、
レシピ掲載サイトなどでは、
さまざまな工夫を凝らした“
夏野菜のカレー”が
数多く紹介されています。

暑さで食欲減退気味の夏場に、
食欲をそそる香辛料と辛さは
もってこいということや
夏野菜の豊富な栄養価を
手軽に摂取できるなど、
“夏野菜のカレー”の人気は、
しばらく続きそうです。

さて、“夏野菜のカレー”と、
やや発音の響きが似ている、
魚の“夏のカレイ”も
この時期に美味しい注目の食材です。

夏場に美味しい魚というと、
土用の丑の日のウナギや
ハモの湯引きなどが有名で、
青身魚のアジも
種類によっては美味しい時期。

これらと同じく、“カレイ”も
この時期ならではの美味しさを
堪能できる魚なのです。

しかし、他の魚とは事情が
やや異なります。
というのも、“カレイ”は種類が多く
それぞれの生態や美味しい時期が
異なるからです。

つまり、正しくは、
“カレイ”全体だと、
1年を通して“旬”の魚になります。

“カレイ”全般にいえることですが、
皮にやや臭みのある魚なので、
下ごしらえとして
皮に塩を振って熱湯をかけて
臭みをとってから
調理するのが基本です。

平たい海底魚の代表格である
“カレイ”と“ヒラメ”は、
姿かたちがよく似ています。

見分ける際に、
“左ヒラメ、右カレイ”と
いわれるように、
左側に顔があるのが“ヒラメ”
“カレイ”の顔は右側ということを
言い表した言葉です。

ところが、“ヌマガレイ”は顔が
左側についているので、
すべて当てはまるということでは
ありません。

“ヒラメ”と“カレイ”
で大きく異なるのは、その食性。

“ヒラメ”は獰猛で歯が鋭く、
口を大きく開いて生きた魚を
丸呑みにして食べてしまいます。

一方、“カレイ”は魚も食べますが、
砂の中のゴカイや小さな甲殻類が
主食なので
細いオチョボ口が特徴です。

ここで“カレイ”に関するウンチクを
ひとつご紹介。

“カレイ”の漢字表記は“鰈”で、
薄くて平らなという意味を持つ
“葉”がつくりに使われています。

“カレイ”の古名は
“加良衣比(カラエヒ)”で、
平安中期の「本草和名」にも
記されており、“カレイ”の
姿かたちが魚の“エイ”に
似ていることから、
その一種と考えていたことに
由来します。

また“加良衣比(カラエヒ)”の
“カラ”は枯れるという意味で、
体色が枯れた葉の色に
似ていることから
命名されたようです。

夏が“旬”の“マコガレイ”。煮付け以外でも、美味しくご賞味あれ。

夏に“旬”を迎える“カレイ”で
有名なのは、“マコガレイ”。

大分県別府湾で漁獲される
“城下かれい”は、“マコガレイ”の
ブランド名で、泥臭さがなく、
味は淡白で上品。

高級魚の“ヒラメ”にも
引けを取らない絶品の味わいです。

“イシガレイ”も
夏場に美味しさが増す種類。

ただし、鮮度が落ちると
独特の臭みを発するため
活け物もしくは活けジメがおすすめ。

“マガレイ”も夏頃から
市場に出回る種類ですが
夏を過ぎた秋頃からが
美味しい時期とされています。

“カレイ”の料理で、
真っ先に思い浮かぶのは煮付け。

生臭さを取るために薄くスライスした
皮付きの土生姜を入れ、
甘辛い煮汁でコトコト煮込んだもので
“カレイ”といえば、
もっともポピュラーな料理です。

続いて、天ぷらや唐揚げ。

しっかりと揚げることで、
皮はカリッと身はほっこりとした
食感に仕上がります。

干物や塩焼きも“カレイ”の
美味しさをそのまま味わえる調理法。

とくに脂の甘みや濃厚な旨みを
感じられるので、
“カレイ”好きには欠かせない
料理のひとつです。

バターで焼くムニエルも意外と
オススメの料理方法。

また、“カレイ”の水揚げをしている
漁港近くや釣りで“カレイ”を
釣り上げる機会があるのなら、
刺身を一度お試しください。

火を通すとふっくらとする食感ですが
刺身で食べるとコリコリとした
また違った食感と甘みは絶品です。

暑い夏場に食べる
“夏野菜のカレー”の
美味しさもたまりませんが、
“夏のカレイ”もオススメの食材。

キリッと冷やした日本酒と合わせれば
夏に“旬”を迎えた
“カレイ”の美味しさが
より一層際立つはずです。

今年の「土用の丑の日」は7月23日。夏バテ対策に“う”のつく食べ物を。

今年の夏の気温は、やや高めの予想。
夏バテの原因を知って、万全の対策を。

夏の暑さを表す指標のひとつに、
“夏日”“真夏日”“猛暑日”
という言葉があります。

これらは
その日の最高気温が基準です。

“夏日”は25℃以上の日、
“真夏日”は30℃以上の日、
“猛暑日” は35℃以上の日が目安。

ちなみに“熱帯夜”は
最低気温が25℃以上の日のことを
指しています。

また、
この時期によく話題になる
観測史上の最高気温の順位は、
静岡県浜松市(2020年8月17日)と
埼玉県熊谷市(2018年7月23日)に
記録した41.1℃です。

これに続く第3位が、
岐阜県美濃市(2018年8月8日)、
岐阜県金山市(2018年8月6日)、
高知県江川崎市(2013年8月12日)の
41.0℃。

そして第6位が、
静岡県天竜市(2020年8月16日)、
岐阜県多治見市(2007年8月16日)の
40.9℃と続きます。


日本の平均気温は
上昇傾向にあるとのこと。

長期的には100年あたり
1.28℃の割合での上昇なので、
急激な気温変化という訳では
ありませんが、
1990年代以降は、
気温が高い年が頻出。

今年は梅雨の期間がかなり短く、
関東甲信では観測史上
もっとも早い梅雨明けを記録し、
ほかのエリアでも、
いつもより早く
夏がやってくる予想です。

夏の暑さを感じる時期は、
統計的に概ね7月下旬から
8月下旬にかけてのことで、
この期間が夏の盛りとされます。

暦の上では、
雑節の“土用の入り”が7月20日、
続いて7月23日“大暑”、
8月7日の“立秋”辺りが
夏の本番です。

旧暦だった江戸時代での
実際の季節感覚としては、
ひと月繰り下げられるため、
これらは残暑厳しい時期の歳時
ということになります。


さて、新暦における
今年の「土用の丑の日」は7月23日。

夏の暑さや日差しが
日を追うごとに増し、
疲れ切った身体が
悲鳴を上げ始める頃です。

夏バテはいくつかの原因によって
引き起こされます。

エアコンの効いた涼しい部屋と、
強く照りつける夏の日差しで
暑さがピークとなった外気温との
温度差により、
体温調節が上手く働かなくなることで
自律神経の調整バランスが
崩れること。

暑さで汗をかくことによって
体内の水分やミネラルが不足し、
脱水症状を起こすこと。

熱帯夜が続いて寝つきが悪く、
睡眠不足による
十分な体力回復が行えないこと。

暑さで食欲減退が起こり
体力維持に必要な栄養素の不足や、
飲み物ばかりを摂り過ぎることで
胃液が薄まり、
消化不良による
食欲減退を引き起こすこと。

これらが重なって、
夏バテの症状は、
慢性的に疲労感として
身体に蓄積されていきます。

そうならないためにも、
早めの夏バテ対策は、
とても大切なことなのです。

 

 

夏バテは、生活習慣の見直しと効果的な食べ物を摂取することで解消。

夏バテによる疲労を
そのままにしておくと、
ストレスが溜まって、気力が減退し、
倦怠感が蓄積されていきます。

対策として効果的なのは、
生活習慣の見直しと
夏バテ解消に有効な食べ物による
栄養補給です。

まずは生活習慣の見直し。

自律神経の働きを整えるために、
軽い運動を毎日の習慣に。

朝の涼しい時間に
近所を散歩するだけでも、
するとしないとでは大違い。

身体を動かすことで、
それまで不振だった食欲も増します。

併せて、
毎日同じ時間に起床、就寝の
癖をつけることも大切です。

生活リズムを整えることは、
自律神経を整えることに繋がります。

とはいえ、熱帯夜が続くと、
なかなか寝付けないもの。

そんなときは、
寝る1〜2時間前に、エアコンで
部屋を冷やしておくことです。

ただし、冷やし過ぎ、つけっ放しは、
かえって夏風邪の原因ともなるため、
お気をつけください。


続いて、夏バテ解消に効果的な
食べ物による栄養補給。

厳しい暑さの「土用の丑の日」に、
昔からウナギはもちろんのこと、
瓜やうどん、梅干しなど、
“う”のつく食べ物を食べる習慣が
ありました。

これは暑さに疲れた身体の、
体力維持や健康増進という
庶民の知恵のひとつともいえます。

ウナギには、
タンパク質やビタミンB2など
疲労回復に効果のある成分が
豊富に含まれています。

梅干しは、
疲労回復、食欲増進に効果の高い
クエン酸を豊富に含有。

瓜類の仲間の
スイカやキュウリ、冬瓜などには
利尿作用によるムクミを取る効果が
期待できます。

また、食欲がなくても食べやすく
消化吸収の良いうどんも、
暑さで弱った胃にやさしい料理。

これらが、“う”のつく食べ物の
代表格といえます。


菊正宗では、暑い夏を乗り切る
「土用の丑セット♪」を
ご用意いたしました。

夏の暑さを癒す“う”のつく
「瓜のなら漬け」
「酒うどん」
「塩焼うるめ」と、
濃い味や脂っこい料理を食べた後味を
リフレッシュする
“ウォッシュ効果”が期待できる
「上撰 純米樽酒」を始め、
贅沢な旨さの
「超特撰 嘉宝蔵 極上」
「超特撰 兵庫恋錦 特別純米酒」を
取り揃えました。

このほか、
ライト感覚な“癒し”を体感できる
「夏の爽やかセット」や、
ミステリアスな味わいの
「可惜夜(あたらよ)」と
シェリー樽に
生酛大吟醸を樽詰めした
華やかな香りが特徴の
「シェリー樽貯蔵 大吟醸」の
飲み比べセットなど、
夏の暑さを吹き飛ばす
嬉しいセットをご用意しております。

疲れた身体を癒やしてくれる、
夏ならではの各種セットで、
夕涼みがてら、まず一献。

キリッと冷やして愉しむ
日本酒の旨さが、
疲れた身体にしみ渡ります。

今年の夏は節電が必至。進化系「かき氷」を食べ歩く“氷活”で涼感を満喫。

進化系「かき氷」を引っ張る“天然氷”。
“アイスクリーム頭痛”ともおさらば。

平年通りならば、
7月中旬から下旬にかけて
全国的に梅雨が明け、
夏本番へと突入。

長期予報によると、
今年の夏の気温は、全国的に例年並み
もしくは高い見通しとのこと。

とくに、この夏は
さまざまな事情による
電力ひっ迫が
報じられていることもあり、
各家庭で、節電対策に取り組む必要が
ありそうです。

エアコンの設定温度を上げたり、
消費電力の少ない扇風機を使用したり
風がある日は窓を開けて
風通しを良くするなど、
少しだけ夏の暑さと共存する覚悟が
必要といえます。

しかし、とくに高齢者や
小さなお子さんがいる家庭では、
体調に注意することが最優先です。

熱中症になってしまったのでは
本末転倒。

無理をしない程度に
節電を行いましょう。

こうした中、
夏の暑さと向き合うための
ひとつの方法として、
昔ながらの
夏の涼感を取り入れる
工夫というのもあります。

まずは直射日光が当たる
窓やベランダに
簾(すだれ)をかけるだけでも、
強い夏の日差しを和らげ、
室内温度は幾分か低くなります。

また、夏の風物詩ともいえる
風鈴を吊るすことで、
“チリン”という響きにも
涼感を感じるはずです。

そして、夏の暑さが
より一層の美味しさを
演出してくれる「かき氷」も、
昔ながらの涼感を得る
知恵のひとつ。

冷房がそれほど一般的でなかった時代
「かき氷」は乾いた身体への
水分補給という意味もありました。

そんな訳で、今回は、
「かき氷」について
掘り下げてみたいと思います。

現在、第3次「かき氷」ブームが
来ているそうです。

ちなみに第1次ブームは
昭和初期から中期の甘味処で
夏場に「かき氷」を出し始めた時代。

第2次ブームは
昭和50年代以降になって、
喫茶店や屋台などで「かき氷」が
一気に広まった時代。

そして第3次ブームは1990年代以降、
北関東エリアの“天然氷”の蔵元が
「かき氷」を販売し始めたことが
キッカケとなりました。

やがて、このブームは
全国へと飛び火。

第3次ブームの中で
微妙にスタイルを変えながら続き、
最近では進化系「かき氷」を食べ歩く
“氷活”ブームが
トレンドとなっています。

第3次「かき氷」ブームを牽引する
多くは“天然氷”が中心です。

“天然氷”は、ゆっくりと
時間をかけて凍る過程で
不純物が取り除かれて
隙間のない固い氷になります。

そのため薄く削ることができ、
薄く削った氷の間に空気が入ることで
それまでの「かき氷」独特の
シャリシャリとした食感ではなく、
ふわふわした食感になります。

また、水を急速に凍らせた従来の
“人工氷”はカルキ等の不純物が
含まれているので水分子の結合が弱く
マイナス10℃くらいから
溶け始めます。

しかし、“天然氷”は
水分子が固く結合しているため、
マイナス4℃まで温めても溶けにくく
、より細かく削ることが可能。

細かく削れるため、
氷の表面積が大きくなり、
舌に触れる面積が増えます。

そのため、
口の中で溶けるスピードが速く、
「かき氷」を食べたときに
頭がキーンと痛くなる
“アイスクリーム頭痛”に
なりにくいというのが
特徴のひとつ。

ここに、果汁感のあるシロップや
果物のトッピングなどを加えたものが
話題づくりに
ひと役買っているようです。

「かき氷」が最初に登場したのは「枕草子」。
江戸時代になると「氷室の節句」が行われる貴重品でした。

「かき氷」の歴史は古く、
平安時代に成立した
清少納言の「枕草子」
第40段の
「あてなるもの
(上品なもの、良いもの)」
のなかに、
“削り氷に甘葛(あまずら)入れて、
あたらしき鋺(かなまり)
に入れたる”
という記述が最初のお目見えです。

冷蔵庫などない時代、
夏の氷は大変貴重で、
冬に天然の氷を切り出して、
山麓の穴倉や洞窟の
“氷室(ひむろ)”という
貯蔵施設に保存。

夏になると、
そこから都に氷を運び込み、
一部の貴族階級だけが
宮中で氷を削り食べて暑気払いを行う
“賜氷節(しひょうせつ)”
が行われたとされています。

江戸時代になると、
徳川幕府が
六月朔日
(旧暦6月1日/新暦月遅れ7月1日)を
「氷室の節句」と定め、
加賀藩邸に設けられた氷室から
“白山氷”と呼ばれる雪氷を
幕府に献上する習わしがありました。

加賀藩(現・石川県)では、
「氷室の節句」の日に間に合うように
凍った雪を切り出す
“氷室開き”が行われ、
二重造りの桐の長持ちに
収められた氷は、
“八人肩(八人の飛脚)”によって、
約4〜5日かけて
江戸の加賀藩邸の氷室に
届けられました。

そして、六月朔日に幕府へと献上。

幕府や加賀藩の家臣にも
その氷は振舞われ、
夏に冷たい氷を口にする風流を
楽しんだようです。

また、庶民の間では、
とても夏の氷を口にすることなど
できないため、
“寒ざらしの餅(氷餅)”
を食べる行事として
受け継がれていきました。

それほど貴重で
贅沢品だった夏の氷も、
今では、家庭で手軽に
口にできる時代です。

せっかくなので、
今年の夏を満喫するくらいの気持ちで
気軽に進化系「かき氷」を
“氷活”しに行きましょう。

聞くところによると、
マスカルポーネチーズに
ココアパウダーが振りかけられた
“ティラミス風かき氷”や
マロンクリームたっぷりの
“モンブラン風かき氷”、
フルーツがこれでもかと乗せられた
“フルーツパフェ風かき氷”など、
夏の暑さに感謝したいくらいの
美味しさが待っているようです。