どこでも見かける街路樹「イチョウ」の、希有な秘密。

もっとも多い街路樹「イチョウ」が、絶滅危惧種という不思議。

秋の足音とともに、
ケヤキ、イチョウ、ポプラなどの
街路樹が黄や赤に
色づきはじめました。

必ずではありませんが、
街路樹として植栽されている
その多くが、落葉樹なのです。

秋から冬にかけての
落ち葉掃除の手間などを考えると、
常緑樹の方が好ましいと思いますが、
落葉樹を植栽するのには、
それなりの理由があるようです。

夏は、青々と生い茂った葉が
木陰をつくり、
夏の直射日光を遮るとともに、
樹木が持つ余分な水分を
葉の裏側の気孔から
蒸散する働きにより、
涼感を肌に感じることができるのは、
街路樹全般にいえることです。

冬になると、落葉樹の葉は枯れ落ち、
冬のやわらかい陽射しを遮ることなく
届けてくれます。

そして何より季節感を感じる
景観演出が、
落葉樹の大きな魅力です。

春を感じさせる新緑は
夏の暑さでより濃い緑へと変わり、
秋の訪れとともに黄赤に色づき落葉、
そして冬の寒空へと伸びる枝は、
春の訪れを告げるかのように
芽吹きはじめる…
繰り返し四季折々の景色を
風情豊かに感じさせてくれます。

街路樹や公園に植栽されている
樹木の植栽数ランキングは、
イチョウが断トツ1位。

続いて桜が2位、
ケヤキが3位、
ハナミズキが4位、
トウカエデが5位
と続きます。

日本の風景にもっとも
融け込んでいるイチョウですが、
意外なことに
IUCN(国際自然保護連合)の
レッドリストに
“野生絶滅危惧種”として
登録されています。

これは、
世界中のすべてのイチョウが、
人の手を介した栽培種で、
野生種は中国の山脈で確認された
わずかな数のみということです。

恐竜が闊歩した
約1億5000万年前のジュラ紀は、
地球上に多種の植物が
繁茂した時期で、
その時代の植物でイチョウだけが
氷河期を生き延びて現存し、
それ以外はすべて化石で発見。

そのため、ダーウィンは、
イチョウを“生きた化石”
と呼んでいました。

一般的に私たちが知っている
植物の概念は、ひとつの株に
雄と雌の機能を併せ持つ
“雌雄同株”で、
植物全体の約70%を
占めています。

一方、イチョウは、
雄の木、雌の木が明確に別れた
“雌雄異株”という
珍しい特徴があり、
同じ“性”の特徴を持つものに
アオキ、キウイ、ヤマモモ
などがあります。

驚くことに、植物の研究では
原始種のイチョウの特徴である
“雌雄異株”が、
これから植物が進む
“進化の方向”
とされているということ。

植物の進化は複雑で、
なんとも不思議なお話です。

 

秋の味覚「銀杏」を拾いに、街に繰り出そう。

冬間近の晩秋になると
イチョウの木の下には
白い粉を吹いたオレンジ色の実が、
落ち葉と一緒に道に散乱します。

この実の中にある種が「銀杏」です。

ただ、この「銀杏」を包みこむ果肉、
ご存知の方も多いと思いますが、
強烈な異臭を放つため、
住民から苦情も多いようで、
植栽管理者による
植え替えも少なくないとのこと。

ならば、実がなる雌株を植えなければ
いいのではと思いがちですが、
これまではある程度成長しないと
雄雌の区別がつかないという
難点がありました
(現在、遺伝子解析によって、
早期の雌雄判定は可能です)。

せっかくの秋の食材「銀杏」が
気軽に手に入るこの時期、
秋の行楽のひとつとして
“銀杏拾い”はいかがですか。

「銀杏」のまわりの
果肉の悪臭もさることながら、
素手で触れるとかぶれや炎症を
起こすこともあるので、
注意が必要。

“銀杏拾い”に、
ゴム手袋は必須アイテムです。

さて、拾ってきた実は、臭いがキツく
家の中での作業には不向きなので、
屋外で水に浸します。

軟らかい実は簡単にほぐれますが、
硬い実はしばらく水に浸けた後、
袋などにまとめて
軽く踏み潰すのが簡単です。

この作業のポイントは、
「銀杏」の周りに着いた果肉を
丁寧に取り除き、
何度も水洗いをして、
臭いを流すこと。

キレイになった「銀杏」は
数日天日干しをして、
カビがこないように
風通しの良いところで
保存してください。

大量に拾った時は、秋のお便りとして
ご近所に配られてはいかがでしょうか。

「銀杏」を手軽に食べるなら、
紙袋に入れて塩を振り掛け、
シャカシャカ振って、
電子レンジで2〜3分加熱するだけで、
美味しくいただけます。

「銀杏」は、ビタミンCをはじめ、
カリウム、マグネシウム、鉄、
ミネラルなどを多く含む
栄養価の高い食材ですが、
メチルビリドキシンという
中毒物質が含まれているため、
食べ過ぎには注意を。

中毒症状は、体調や体質による
個体差が大きいので
一概にはいえませんが、
大人が食べる目安は、
1日約30個前後。

とくに子どもに与える場合の目安は
年の数より少なめに。


栗と日本酒の共通点…ご存知ですか。

秋を代表する、旬の味覚「栗」。

今年の8月、
は1946年(昭和21年)の
統計開始以降、
歴史的な猛暑を記録したばかりか、
降水量ももっとも少雨を記録。

さらに9月を迎えても
厳しい残暑が続き、
10月になってようやく
暑さが癒えて涼しくなり、
秋らしい気配を
感じるようになってきました。

スーパーの店頭には、
旬を迎えた山の幸、海の幸が
所狭しと並び、ついつい
“食欲の秋”を意識せざるを得ません。

そんな秋の味覚の
代表格のひとつに栗があります。

店頭では、ほかの野菜と同じように
“○○産”などと産地表示されて
いますが、大きな分類としては、
原産国によって4つに区分できます。

一般的に店頭に並んでいるものの
多くは“日本栗”で、
“和栗”とも呼ばれます。

日本原産の野生の芝栗を
品種改良したもので、
実が大きく風味が良好。

上品な甘さで、和食の味付けに
合った味わいといえます。

また“日本栗”の表層の鬼皮は硬く、
さらに中の実は剥きにくい
渋皮に包まれています。

次に天津甘栗で有名な“中国栗”。

甘くて渋皮も剥きやすいのですが、
実が小さく、栗の害虫クリタマバチの
被害を受けやすく、
日本では栽培されていません。

続いて、マロングラッセなどに
使われている“ヨーロッパ栗”。

小振りで渋皮が剥きやすいのが特徴。

この品種も害虫被害に
見舞われやすいため
日本での栽培はありません。

そして最後に “アメリカ栗”。

この品種は20世紀初頭に発生した
栗胴枯れ病の被害でほぼ壊滅。

現在、アメリカの一部の地域で
栽培されていますが、病害に弱く、
日本での栽培はできません。

また、スーパーの店頭で見かける
韓国産の多くは、
栗剥き作業の拠点を韓国に移す際に
“日本栗”の苗木が韓国に移植され、
それが広まったもの。

現在、韓国産 “日本栗”の出荷量は、
日本の約3倍ともいわれています。

“日本栗”の歴史はかなり古く、
約5000年前の縄文時代の遺跡
“三内丸山遺跡(青森)”から出土。

平安初期には
京都丹波地方で栽培されはじめ、
やがて栽培地域は全国へと
拡大していきました。

安定栽培されていた“日本栗”ですが、
1941年(昭和16年)前後に
中国から持ち込まれた
栗の害虫クリタマバチによる被害で
大きな打撃を受けることに。

それを元に、クリタマバチに対する
抵抗性の高い品種改良が進み、
いくつかの交配品種が生まれました。

有名な品種は“銀寄(ぎんよせ)”で、
有名ブランド「丹波栗」がその代表格。

兵庫県・大阪府を中心に
栽培されており、
ちょうど10月が旬です。

このほか、もっとも広範囲で
栽培されている“筑波”、
夏の終わり頃から
出回りはじめる早生種“丹沢”、
逆にこれから
出回りはじめる晩生種“石鎚”、
“日本栗”と“中国栗”の
良い特長を併せ持つ
一代交配種“利平”…
そして最近は、
渋皮が簡単に剥けると話題の
“ぽろたん”など、
数多くの交配品種が生まれています。

さて、タイトルの
“栗と日本酒の共通点”ですが、
それは“香り”です。

“日本酒って、栗の香りがしたっけ?”
とお思いでしょうが、
“栗の香”は日本酒造りに
欠かせない香りなのです。

 

日本酒の醸造工程に欠かせない「栗香」。

一般的に、
日本酒のラベルの原材料名には、
純米酒には“米”“米麹”と表記され、
吟醸酒や普通酒は、
これに“醸造用アルコール”が
追記されているのみ。

つまり、山田錦などに代表される
酒米(酒造好適米)、
厳格に管理されている米麹、
さらには表記規定のない
酒造りに適した“水”によって、
旨い日本酒は造られています。

一般的な食品に使われる
着色料、甘味料、香料、保存料などは、
一切使用されていません。

だからこそ、
厳格な温度管理や醗酵時間管理が
とても重要です。

もともと、日本酒の原材料となる米には
糖分が含まれていないため、
麹の酵素によって
“糖化
(米のでんぷん質をブドウ糖に変える)”し、
酵母によって
“アルコール発酵
(ブドウ糖をアルコールに変える)”を
行っています。

この2つの反応を微生物の力を借りて、
同時に同じタンク内で行う
“並行複醗酵”という
世界でも類を見ない
高度で複雑な醸造技術こそが
日本酒の真骨頂といえます。

こうした複雑な工程の中で、
蒸米後に、種麹を蒸米に振りかけ
麹菌を繁殖させる米麹をつくる
“製麹(せいぎく)”の際の工程の
進み具合を判断する基準が、
温度であり、“香り”です。

まず、製麹の最初の“蒸米香”が消え、
種麹の“もやし香”に包まれます。

そして、温度管理を行いながら、
1日半ほどかけて揉み込んだり、
ほぐす中、やがて香りはじめるのが
良い麹の証ともいえる「栗香」です。

焼き栗のような香りで、
この香りと麹の状態を判断基準に、
蒸米、米麹、水を加えて
酵母を培養する
次の“酒母づくり”の工程へと
進みます。

「栗香」は日本酒造りに
欠かすことのできない
大切な香りなんです。

急激に訪れた肌寒い秋。

グッと冷え込んだ夜は、
“栗ごぼうの味噌煮”
“鶏肉と栗の煮込み”
“栗の豚肉巻き”など、
旬の味覚を肴に熱燗を一杯。

締めに“キノコたっぷり栗ご飯”で、
秋を味わってみるのは
いかがでしょうか。

10月7日は、流通を大きく変えた「バーコードの日」。

バーコードの起源は、約70年前の発明から。

流通小売業界に
大きな変化をもたらすこととなった
バーコードですが、
10月7日が「バーコードの日」
というのをご存知ですか。

これは、アメリカで
バーコードの特許が認められ日
を記念したもので、
なんと約70年前の
1952年(昭和24年)の出来事で、
バーコードを発明したのは、
アメリカのペンシルベニア州の
大学で学ぶ2人の大学院生。

発明時は、現在のように
黒い線が並んだものではなく、
黒い線の太さが異なる
円形のバーコードでした。

しかし、その研究が
実用化されたのは、15年経った
1967年(昭和42年)で、
アメリカの大手スーパーが
レジの行列を解消する目的で導入し、
それから徐々に普及していきました。

実用化に時間がかかったのは
読取リーダーの開発が
できていなかったためで、
特許はバーコード理論の
概念的なものだったようです。

アメリカでのバーコード普及を受け、
その後日本でも
普及しはじめることとなります。

バーコードは、
数字や文字、記号などの情報が
一定の規則にしたがって、
黒い縦縞と数字で構成された
“一次元コード”に変換されます。

その種類は多く、
一般的に流通しているものや
特定業種でのみ使用されるなど、
用途や目的に応じた情報が
盛り込まれています。

よく使うQRコードも
バーコードの一種の
“二次元コード”です。

一般的にスーパーマーケットに並ぶ
商品に印字され、
会計時に読み取られているのは
“JANコード”と呼ばれる
バーコードで、
これを読み取ることで、
どの国の、どの事業者による、
どの商品かなどを
知ることができます。

ちなみに最初の2桁の数字は
国コードで、日本は
“45”か“49”を使用。

一度ご確認してみてください。

また、巨大倉庫内の商品ピッキングや
宅配便業者の物流管理でも、
バーコードは欠かせない
存在といえます。

 

流通小売業態の変遷に大きく関わっているのは、支払方法の技術的な進化。

私たちの買い物のスタイルは、
コロナ禍によって今まで以上に
ネット通販に大きくシフトしました。

過去を振り返ってみると、
時代の流れに伴って、
流通小売業態は幾度となく
大きな変貌を遂げています。

江戸の昔より、往来に面して
路面店を営んでいた八百屋や魚屋が、
“市場”や“商店街”という
買い物の集合体へ、
財力のあった呉服屋などは、
百貨店へと大きく様変わり。

そして戦後の復興を経て、
高度経済成長の勢いとともに、
流通小売業態は
多様化していきました。

たとえば、地域密着の
小規模スーパーマーケットから
全国展開のスーパーチェーン、
そして映画館をも併設した
複合的な大型商業施設に…
より利便性の高い個店や
スーパーマーケット、飲食店、
アミューズメントを
ひとつにまとめた複合施設へと
その規模や内容を変化。

また、安売りに特化した
大型ディスカウントチェーン、
家電量販店や
大規模ホームセンターなど、
実に多くの小売りスタイルが
林立、統合、淘汰を
繰り返しています。

いろいろな物が安価に揃う
100円圴一ショップ、
24時間営業の
コンビニエンスストアも、
時代が生み出した
新しい流通小売業態の
ひとつといえます。

こうした流通小売業態の変遷には、
購入時の支払方法の進化が
大きくかかわっています。

昔は現金払いが主流だったものが、
高度経済成長期に前後して、
高額なテレビや冷蔵庫などの月賦払い
(正しくは割賦販売の月払い)
が利用されはじめ、
やがてクレジットカードを使った
分割払いが当たり前となり、
最近はポイント還元がある
キャッシュレス決済など、
精算方法のバリエーションが
豊富になりました。

そしてその背景にあるのが、
会計時の計算能力の
飛躍的な進化です。

もともと暗算やソロバンを使って
会計時の計算をしていましたが、
庶民でも買える
手頃な価格の電卓が登場し、
機械式レジスターも
電子式レジスターへと
進化しました。

そして、流通小売業態に
劇的な変化をもたらしたのが
バーコードの登場です。

商品に印字された
バーコードを読み取って
入力の手間を省くとともに、
売上管理や集計をしてくれる
POSレジが導入され、
最近では店の省力化と
お客様の利便性を兼ね備えた
セルフレジも登場。

ここ最近導入された
スマホを使った
キャッシュレス決済でも、
QRコードの読み取りによる
素早い精算が可能となりました。

スマホで幅広く活用される
QRコードを利用した
QRコード決済。

菊正宗ネットショップの
PayPayのお支払いにも
ご利用いただけるので、
マイナポイントキャンペーン
実施期間中の今こそ、
お買い物を存分にお楽しみください。

QRコードについては、
また次の機会に詳しく紹介します。

今年の「中秋の名月」は、10月1日。2020年は、少し遅め。

1年に何度かある満月の中で、「中秋の名月」が注目される理由。

一度くらいは、
“なぜ、あんなに大きな月が、
夜空に浮かんでいるのだろうか”
と考えたことはありませんか。

月だけでなく数多くの宇宙の謎は
科学的に解明されているとはいえ、
大きな月が夜空に輝いている姿は、
理屈抜きに不思議な感じがします。

この感覚は
“金属の塊が空を飛ぶ”
“鉄の塊が水に浮く”という
飛行機や大型船舶を見て、
ふと感じる疑問に似ています。

科学的な解明が進んだ
現代にあっても、そんな疑問が
頭をよぎるのですから、
まったく科学の知識がない
太古の昔であれば、
なおさら神聖なものに映り、
月の色がいつもとは違ったり、
大きく観えたりすると、
“月が落ちてくる
予兆かもしれない”
と考えられていたとしても
不思議ではありません。

さて、そんな月が一年で
一番注目されるのが
「中秋の名月(十五夜)」で、
今年は、10月1日(木)です。

「中秋の名月」
についておさらいを少し。

月が満ちて欠けるまでを
1周期とした時、
新月の日を1日目としたときの
ちょうど真ん中の15日目が
十五夜で「中秋」です。

今年の満月は
10月2日6時05分なので、
“中秋の名月”であって
“中秋の満月”ではありません。

2021年から2023年が
「中秋の名月」と
満月の日が一致、
それ以降の年は、
満月が1〜2日遅れて
やってきます。

旧暦では7〜9月が秋とされ、
その3ヵ月間のちょうど真ん中の
8月15日が「中秋」なので、
月の満ち欠けに関係なく、
“旧暦8月15日の月”
ということです。

「仲秋」と書く場合は、
「7月(初秋)、
8月(仲秋)、
9月(晩秋)」の
8月の別称である仲秋を指し、
本来は“仲秋の名月”
とはいいません。

なお、「中秋の名月」は、
9月7日から10月8日に訪れ、
今年は少し遅いようです。

一年を通して月は見えますが、
夏の月の軌道は低く、
逆に冬の軌道は高すぎるため、
ちょうど見上げるのに
適した高さが春と秋。

“春霞”“秋晴れ”
の言葉でわかるように、
天気の優れない春よりは
天気の良い日が多い秋の月見が
季節行事として
定着したとされています。

「中秋の名月」の行事、
かつては高い位の貴族達の間で
行われていた風習が、
江戸時代になって
庶民の間に広まり、
一般的な行事へと
転じていきました。

稲の豊作祈願のお祭り説や
古代中国の月を見る行事が
平安時代に伝来した説など、
その起源は諸説あります。

実際には、月に見立てた団子に
すすきをお供えして、
名月観賞の後、月にあやかって
家族で食べるという習わしが
昔ながらの行事スタイルと
されています。

 

最近の月に関する大きな話題は、“スーパームーン”。

ここ最近、
よく見かける月の話題のひとつが
“スーパームーン”。

これは月の軌道が楕円で、
地球への最接近と
満月が重なった時の現象で、
月が最大限に
大きく見えることです。

ちなみに、“スーパームーン”は
占星術由来の言葉で、
正式な天文用語ではありません。

“スーパームーン”の時に
“今夜はストロベリームーン”とか
“最大サイズのピンクムーン”など
表現したニュース報道を耳にします。

これは月がピンクなどの色に
見えるということでなく、
アメリカの農業暦にも採用された
ネイティブアメリカンが使っていた
各月の満月につけられた
名前によるものです。

たとえば、9月は
“ハーベストムーン(収穫月)”や
“コーンムーン(トウモロコシ月)”、
10月は
“ハンターズムーン(狩猟月)”や
“ダイインググラスムーン
(枯れ草月)”など、
各月の満月に名前がつけられ、
1ヵ月に満月が2回ある場合の
2回目の満月を“ブルームーン”
と呼んでいます。

ちなみに、2020年のスーパームーンは
4月8日でした。

逆にもっとも小さい
“マイクロムーン”は
10月31日に見える予定なので、
ぜひ夜空を見上げてみてください。

“スーパームーン”とくらべると
15%ほど小さいとのことで、
意外とその小ささが
新鮮かも知れません。

今年はとくに厳しかった猛暑が
ようやく和らいで、
朝夕に涼しさを
感じるようになりましたが、
まだまだ外出は
控えた方がいいようです。

涼感を肌で感じはじめる
夕方にぴったりの
𤏐酒を用意して、
縁側やベランダで、
盃に月を映した“月見酒”や、
菊の花を浮かべた“菊酒”と
洒落込んでみては
いかがでしょうか。

酒税改正で、日本酒は段階的に減税されます。

PackShot – stock.adobe.com

酒税改正により、ジャンルごとの酒税が統一されることになります。

10月1日より、
日本酒の酒税が下がります。

厳密には、
2018年(平成30年)の
酒税法改正によって
ビールの定義が変更
されたのを皮切りに、
今回の2020年(令和2年)
10月に加え、
2023年(令和5年)10月、
2026年(令和8年)の
それぞれ10月に、
3段階に分けて酒税が変更されます。

この酒税改正は、類似する酒類の
税率格差を解消して、
税負担の公平性を保つ
というのが大きな狙いで、
消費者や酒類製造業者ヘの
影響に配慮して、
いきなり変更するのではなく、
経過時期を十分に確保しつつ、
段階的に進められることになります。

具体的には、
醸造酒類の“日本酒とワイン”、
発泡性酒類ビール系の
“ビールと発泡酒、新ジャンル”、
発泡酒類低アルコール蒸留酒系の
“チューハイ、サワー、カクテル等”
の税率を統一するというものです。

財務省の税制改正
(平成29年度版)によると、
350㎖換算で次のような
価格設定が示されています。

【日本酒とワインの350㎖換算の酒税額】

2023年10月に醸造酒類として
酒税額は一本化が完了し、
2026年10月の改正はなし。

日本酒は減税、
ワイン等の果実酒は増税となります。

  • 日本酒
    (現行)42円
    (2020年)38.5円
    (2023年)35 円
  • ワイン
    (現行)28円
    (2020年)31.5円
    (2023年)35円
【ビールと発泡酒、新ジャンルの350㎖換算の酒税額】

2018年酒税改正時点で、
すでにビールの定義を変更。

原料の麦芽比率が約67%以上
(全体の2/3以上)でない場合は
“発泡酒”とされていたものが、
この改正で麦芽比率が50%以上
のものは“ビール”に分類。

また、麦芽比率に関係なく、
認められた原料以外が加わると
“発泡酒”に分類されていたのが、
果実や香辛料、ハーブなどを
加えても“ビール”に分類。

ただし、追加した原料が、
麦芽量の5%を超えると
“発泡酒”となります。

酒税改正後は、ビールは減税、
発泡酒、新ジャンルは増税となり、
2026年時点で、
ビール系発泡性酒類として
酒税率は統一されます。

  • ビール
    (現行)77円
    (2020年)70円
    (2023年)63.35円
    (2026年)54.25円
  • 発泡酒
    (現行)46.99円
    (2020年・2023年)現行維持
    (2026年)54.25円
  • 新ジャンル
    (現行)28円
    (2020年)37.8円
    (2023年)発泡酒に統合
【チューハイ、サワー、カクテルの350㎖換算の酒税額】

2026年10月に
発泡酒類低アルコール蒸留酒系
として酒税額は一本化。

チューハイ、サワー、カクテル等は
増税となります。

  • チューハイ、サワー、カクテル
    (現行)28円
    (2020年・2023年)現行維持
    (2026年)35円

取り扱う店舗によって
小売価格が異なるため、
断定はできませんが、
日本酒、ビールは値が下がり、
発泡酒や新ジャンル、チューハイ、
サワー、ワインは値上がりする
可能性があるといえるでしょう。

当時、生活必需品であった酒類は、安定した税収の要とされていました。

酒税の歴史はかなり古く、
日本酒の売買が
盛んに行われるようになった
室町時代にまでさかのぼります。

明確に制度化されたのは
江戸時代になってからのこと。

当初は、現在の酒税にあたる
“酒造株制度”を導入して
酒造統制を行っていました。

そして、さらに税収を得るために、
造り酒屋の営業税と
酒造株の免許の発行手数料として
“酒運上(さけうんじょう)”
という制度を導入。

ところが、この“酒運上”は
酒の価格の5割という
高額なものだったため、
酒造業者が生産を控えることとなり、
酒の価格が高騰。

思ったほどの税収が得られないため、
わずか10年ほどで
“酒運上”は廃止されました。

江戸から明治になり、
近代的な税の体系が整備される中、
依然として“酒類税”は残り、
現在の酒税法の原点となっています。

とくに明治中期は、国税において
酒税の割合が3〜4割を占め、
税収1位の座を
保ち続ける時代でした。

その背景には、酒類が生活必需品で、
当時日本で一番多い商工業製品
ということに加え、
ほとんどが国内消費という
貿易摩擦を生まない
理想的な商工業製品
であったことがあげられます。

酒税は国の大切な財源の
ひとつに位置づけられています。

税に関しては、さまざまな
意見もあろうかと思いますが、
今回の酒税改正により、
日本酒の税金は少しだけ
お安くなっております。

おトク気分と一緒に、
日本酒をお楽しみくださいませ。

 

菊正宗ネットショップからのご案内

2020年10月からの
酒税税率変更に伴い、
弊社一部商品を除いて
販売価格を変更いたします。

それに伴って、対象となる商品
(一般用日本酒単一販売)に限って、
10月1日以降の出荷分については、
10月になってからのご注文
とさせていただくこととなります。

具体的には、販売価格が変更
となる対象商品については、
9月28日(月)から
9月30日(水)までは
Webからのご注文が取り扱えない
ことをご了承ください。

お電話での注文については、
ご注文時に弊社出荷日を確認の上、
承りますのでお問い合わせください。
(クレジットカード、AmazonPay、
PayPayでのお支払いは除きます。)

また、一部の価格据え置き商品
につきまして、昨今の原材料費、
輸送費、人件費、印刷代等の
高騰により、本来、
値上げするべきところを
見送っていた商品となります。

そのため、今回の酒税法改正において
、価格を据え置かせていただいたこと
を予めご了承ください。