ナマコと「このわた」。一度は味わってみたい日本を代表する珍味です。
ナマコと「このわた」。
一度は味わってみたい
日本を代表する珍味です。
世界三大珍味といえば、
いわずと知れたトリュフ、
キャビア、フォアグラ。
これらは希少価値が高い高級食材です。
一方、日本では、
海に囲まれた島国らしく、
ウニ、このわた、からすみが
三大珍味といわれ、
これらはすべて海の幸。
とくに、ナマコの内臓を発酵させた
「このわた」は、日本独自の発展を
遂げた珍味として知られています。
ちなみに、「このわた」は、
“ナマ“コ”のわた(内臓)”
から転じた呼び名です。
ナマコやその内臓から加工した
「このわた」を食べる文化がいつ頃
始まったのか正確には分かっていません。
奈良時代の歴史書「日本書紀」や
平安時代の法令集「延喜式」には、
ナマコが海産物として記されています。
当時は貴族への献上品として珍重され、
すでに高級食材のひとつとして
知られていました。
また、「このわた」のような内臓を
使った珍味が大きく発展したのは
江戸時代になってから。
この時期、日本の漁業技術が向上し、
さまざまな海産物がより効率的に
採れるようになりました。
冬のナマコは水温が下がることで
身が引き締まり、とくにアカナマコ、
クロナマコ、アオナマコが
旬を迎えます。
この時期のナマコを原料とする
「このわた」も、
濃厚な旨味が際立ちます。
ナマコの腸を塩漬けにして発酵させた
「このわた」は、深みのある
濃厚な塩味と複雑な旨味が魅力です。
その独特の風味は、
酒盗やイカの塩辛とは一線を画し、
多くの人を魅了します。
ナマコ自体は、酢の物や刺身として
食べるのが一般的で、
そのコリコリとした食感が楽しめます。
一方、「このわた」は、
同じ発酵食品である
日本酒との相性も抜群。
「このわた」を小さくつまんで
口に含み日本酒を流し込むと、
その美味しい魅力は
さらに深まることでしょう。
冬の時期限定でおすすめなのが
「超特撰 しぼりたて
純米大吟醸磨き39」です。
この酒は華やかな香りと
スッキリとした辛口が特徴で、
「このわた」の強い塩味を
絶妙に調和させます。
冷やして飲むと、
濃厚な旨味が引き立ちながらも
爽やかな後味が楽しめます。
さらに、この酒の繊細な酸味と
フルーティーさが発酵食品ならではの
風味にアクセントを加え、
味わいが豊かに広がります。
また、フルーティーでやや辛口の
「純米大吟醸 嘉宝」も「このわた」との
相性が抜群な日本酒です。
この酒は、「このわた」の繊細な
旨味を引き立てつつ、
後味をすっきりとまとめてくれます。
辛口の中にふくよかな
米の旨味が感じられる
「特撰 本醸造」や、
樽香が特徴的な「純米酒 樽酒」も
選択肢に入れたいところ。
これらの日本酒は、それぞれの個性で
「このわた」の濃厚な味わいを
さらに引き立てます。
冷やして味わうか、
熱燗で温めて楽しむか。
このわたの濃厚な旨味と
日本酒の調和を味わう際に
迷ってしまうのも、
この贅沢なひとときの醍醐味です。
日本の冬ならではの味覚、
ナマコと「このわた」。
その魅力をぜひ存分に
堪能してみてはいかがでしょうか。
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