沈静化したコロナ禍がもたらした“新しい生活様式”。

子どもの頃からの習慣が功を奏した、緊急事態宣言の解除。

新型コロナの感染拡大を防ぐために
4月7日に発動された
“緊急事態宣言”が、
5月25日に
全国的に解除されました。

5月14日に全国39県、
21日に兵庫、大阪、京都の3府県、
25日に東京、神奈川、埼玉、千葉、
北海道の5都道県が解除され、
日本全国は約1ヵ月半ぶりの
自粛生活からの解放です。

解除されるまでの間は、宣言による
“3密(密閉、密集、密接)”
を避けるための措置である
“ステイホーム(自宅待機)”
の呼びかけに従い、
街を出歩く人の数はまばらで、
休日の観光地や繁華街も
静寂に包まれていました。

日本人の多くは、子どもの頃より
ルールや規律を守る
という教えに忠実です。

こうした自粛要請でも、
子どもの頃より染み付いた
ルールを守るという意識が
働くようで、それが
コロナ禍の沈静化に繋がっています。

外国の方が驚くのが、
小学校生活で、給食の配膳を
子どもたちが順番に行い、
授業が終わった後に、子どもたちが
協力し合って掃除をする姿。

それが強制されているというよりは、
無駄話をしたり、サボったりする
子どもたちもいる中で、
ルールとして取り組んでいる
ということです。

そうした子ども時代を過ごした
日本人ですから、
“緊急事態宣言”下にあっても、
ちゃんとルールを守った
ゆえの結果に違いありません。

自粛期間中の仕事については、
数多くの企業や職場ごとに、
人との接触を避ける
取り組みが行われました。

そして、テレワーク
(遠隔的な自宅での業務遂行)や
時差通勤、出勤者のシフト管理など、
新しいワークスタイルが徐々に定着。

当初は、時間はあるのに
外に出かけられないというストレス
の声が数多く聞かれましたが、
自宅で過ごすうちに
自粛生活にも慣れ、
“緊急事態宣言”解除後には、
通常業務の会社に戻ること
の不安が募る“自粛ロス”
という方も大勢いたようです。

また、解除後も、国の専門家会議
からは、再度感染が拡大する
“セカンドインパクト”
を視野に入れ、
これから先の長期戦に備えた
“新しい生活様式”
という考え方が示され、
3密を避ける対策の現状維持や
マスク着用などは、
引き続き継続されていく模様です。

とりわけ、テレワークになったことで
、それまで実現する機会が少なかった
ノートPC画面を通したWEB会議も
当たり前のように実施されることに。

コロナ禍がビジネスを
一歩進めた皮肉な一面といえます。

また、同じくWEBを通して
仲間が集うオンライン飲み会など、
新しいコミュニケーションスタイル
も誕生しました。

やってみると楽しいということで、
菊正宗ネットショップにも、
オンライン飲み会で
みんなに自慢する
特別なお酒の注文を
いただいています。

 

自粛生活後も、ルールを守ってリスタートへ。

自粛期間中の外出は、
“不要不急”が基本で、
食料を中心とした
買い物に出かける程度。

それ以外の多くのお店は閉まっていた
ので、“衣類などの買い物は、
もっぱらネット通販で”という、
新しい消費スタイルにも
慣れることとなりました。

“緊急事態宣言”が解除された
とはいえ、ウイルスの感染は
沈静化したに過ぎず、
コロナ禍前の生活に
戻ることはできません。

必然的に、
自粛時の生活スタイルを意識した
“ニューノーマル(新しい常識)”
と向き合った生活が大切である
と認識しなければなりません。

とはいえ、“緊急事態宣言”解除後、
少しずつですが、
街に活気が戻りつつあります。

驚くのは飲食店をはじめ、
さまざまなお店で、工夫を凝らした
自発的な感染防止対策が
講じられていること。

“ソーシャルディスタンス”
を考慮した距離を取る
導線表示や客席配置、
ビニールシートを活用した
飛沫防止対策、店舗入り口での
アルコール除菌や体温確認など、
店舗規模に応じて、できる範囲内で
対策を行うさまざまなお店。

また、外国の方が経営するお店でも
同様の対策が講じられており、
その真摯に取り組む姿勢があってこそ
の解除ということが伝わってきます。

制限がある中、さまざまな実店舗が
リスタートを切りました。

かつて経験したことのない、
ここ数ヶ月の生活。

ある意味、
加速度的に進化する社会の流れに、
一度立ち止まって
見直す機会なのかも知れません。

“新しい生活様式”が生み出す
“ニューノーマル(新しい常識)”を
受け入れる準備はできていますか。