強い陽射しの夏本番。「紫外線(UV)対策」は万全ですか?

梅雨の晴れ間に観える七色の光は、太陽光が持つ可視光線。

梅雨まっただ中、
鬱陶しい雨の日が続きます。

よほどの大雨や長雨とならない限りは
、農作物にとって大切な“恵みの雨”
で、この時期の潤いが
秋の豊作へと繋がります。

また、農業用水だけでなく、
生活用水などが大量に
貯水される時期なので、
ある程度の雨量は必要。

脅威となるかならないか、
自然とのバランスをとりながら、
私たちのくらしは成り立っています。

とはいえ、やはり雨が
長く降り続く合間に
顔をのぞかせる太陽の光は、
嬉しいもの。

そんな、“梅雨の合間の晴れ”
となった
6月26日(金)の午前10時頃、
関東上空の南の空に
“虹色に輝く雲”が現れました。

これは“環水平アーク”という
少々レアな自然現象です。

撮影された画像や動画が
SNSに投稿されると、
瞬く間に“神秘的”“綺麗”
“幻想的過ぎて怖い”など
感動の声と一緒に、一気に拡散。

一般的な虹は、
上空に向かって円弧を描くように
アーチ型に現れます。

この“環水平アーク”は、
雲にプロジェクションマッピングで
虹色を投影したように観えたり、
水平に虹色の帯が現れるなど、
比較的目撃されやすい
現象のようです。

虹は、雨上がりなどに
空気中の水滴が
太陽光を屈折・反射される
ことにより発生する現象で、
太陽を背にした反対側
で見える現象です。

一方、“環水平アーク”は、
雲などに含まれる氷晶が
太陽光を屈折・反射される
ことで現れる現象で、
太陽高度が高い3月から9月の
お昼前後に現れる現象
とされています。

いずれも、普段は“光”として
認識される太陽光が屈折により
可視化された七色です。

それぞれの光が持つ波長の違いで
“赤・燈・黄・緑・青・藍・紫”
の順に、長い波長から
短い波長へと並びます。

“赤”を超えて波長が長いのが、
目に見えない「赤外線」。

赤よりも外にあるという意味です。

この赤外線の一部の領域は
“遠赤外線”と呼ばれ、
細胞の中から温めることで
血行を良くしたり、
疲労回復に効果があるなど、
効能面が広く
知られるようになりました。

逆に、“紫”を超えて
波長が短いのが、
目に見えない「紫外線」です。

「赤外線」と同じように、
紫よりも外にある
という意味を持ちます。

とくにこの「紫外線」は、
英語で“ULTRA VIOLET RAY”、
略して“UV”。

皮膚ガンの発生や肌老化など、
「紫外線」が皮膚トラブルの要因
になると発表されて以降、
“UVケア”など肌対策が必要な
悪い面ばかりが
目立つようになりました。

しかし「紫外線」には、
カルシウムの吸収を高める
ビタミンDを体内に生成させる
効果もあり、それによって、
骨や歯を強くする、乳ガン予防、
皮膚の免疫組織を刺激して
慢性の皮膚疾患に効果があるなど、
有益な側面も忘れてはならない要素。

また、衛生面での“紫外線殺菌”
なども私たちのくらしに大切な恩恵の
ひとつといえるでしょう。

 

昭和の時代、夏の日焼けは健康な証でした。

昭和の時代、
「紫外線」はむしろ身体に良いもの
とされていました。

子どもたちの夏場の“日焼け”は
元気で健康な証とされ、
母子手帳でも
乳幼児への日光浴を推奨。

また、高度経済成長の波に乗って、
当時の化粧品メーカーなどは、
夏になると日に焼けた
女性モデルを起用したCMで
夏の開放感を謳っていました。

海水浴の砂浜では、
より綺麗に日焼けをするために
サンオイルを全身に塗っていた
時代でした。

そんな日焼け事情を
大きく変えたのは、
1985年(昭和60年)の南極上空の
「オゾンホール」に関する
科学論文の発表です。

それまでは、
地球を包むように取り囲む
オゾン層が有害な「紫外線」を
吸収するとされていました。

ところが、人体に無害とされた
フロンガスがオゾン層を
破壊していることが証明され、
フロンガス規制とともに、
「紫外線」から肌を守る
社会へと一転。

世界的なオゾン層保護の
取り組みを行った結果、
現在はオゾン層が
回復しはじめているとのこと。

また地球への悪影響を及ぼす
温室効果ガスの増加に伴う
地球温暖化により、
成層圏オゾン量の増加が
予測されているのは、
皮肉なことです。

これから「紫外線」が
強く降りそそぐ夏へとまっしぐら。

「紫外線」の影響は肌にとどまらず、
髪の毛や目、そして唇などにも
トラブルをもたらします。

肌への“UVケア”や“潤いケア”
などの対策をしっかりと
とることが大切なポイント
といえるでしょう。

夏の薄い色の洋服などは、
「紫外線」が生地を通り抜けて
肌に到達するともいわれています。

とはいえ、陽射しが比較的穏やかな
朝や夕方の適度な日光浴で、
「紫外線」の良い効果も
享受したいところ。

菊正宗の美容液や化粧水、乳液で、
お出かけ前やお出かけ後など、
万全の「紫外線」対策を
おとりくださいませ。