今年の4月1日。成人年齢が18歳に。家計を逼迫する値上げラッシュも。

成人年齢が20歳から18歳へと引き下げられます。

4月1日から、成人年齢が
20歳から18歳へと引き下げられます。

旧暦から新暦に変わった3年後の
1876年(明治9年)に、太政官布告で
“成人年齢は20歳”と定められ、
1890年(明治23年)の
旧民法に受け継いだものの
施行されないまま廃止となり、
実際に施行されたのは
1896年(明治29年)に制定された
民法でのことでした。

今回の成人年齢の定義が
見直されたのは、実に約150年ぶりの
歴史的な出来事といえるでしょう。

では、旧暦の頃の成人年齢はというと、
成人を祝うしきたりである
“結髪加冠の制”が定められた
飛鳥時代の683年(天武天皇11年)
にまで遡ります。

平安中期頃には、
男子は15歳前後で「元服」、
女子の「元服」である
“髪上げ”“眉払い”を
13歳前後で行って、それぞれの
成人になったことを祝う儀式が確立。

旧暦における成人年齢が
ほぼ定まった時期です。

そして、江戸へと時代が移る中で、
宮中行事から武家社会へ、そして
庶民へと広まって行きました。

もちろん宮中、武家、町人では
「元服」の行事内容は
大きく異なりますが、
大人になった自覚と責任を伴う
それぞれの儀式であったことは、
いうまでもありません。

さて、今回の成人年齢の引き下げで
大きく変わることのひとつに、
18歳になれば、親の同意を得ずに
契約が可能になることが挙げられます。

具体的には、クレジットカード、
スマホ、部屋の賃貸借、
物品購入ローンなど、
一人で契約が可能ということ。

これは、原則として
親の取り消しができなくなり、
大人としての責任が伴うことも
意味しています。

また、婚姻年齢が男女ともに18歳に
なることも大きな変化のひとつです。

これまでは、女性の婚姻年齢は
16歳からでしたが、
18歳に統一されたということです。

これ以外にも、
有効期間が10年のパスポートの取得
や医師免許の取得、
公認会計士・司法書士・行政書士の
仕事に就くことも可能になりました。

逆に、飲酒、喫煙、競馬・競輪・競艇
などの公営ギャンブルについては、
20歳未満は禁止のまま変わらないので
注意が必要です。

今回の成人年齢の引き下げの
議論が一気に進んだのは、
2016年(平成28年)の
公職選挙法の一部改正により、
“満18歳以上になれば選挙権を
有することになる”という内容の
法案施行によることが
大きいとされています。

ここで疑問がひとつ。

“成人式”をどう実施するのか
ということです。

こちらは現在検討されている
真っ只中。

18歳のみを対象年齢とする、
高校3年生の受験シーズンに実施、
2022年度は3学年の
同時実施を行うなど、
その選択肢はいくつかあり、
来年1月の実施に向け
議論されているところです。

 

生活に直結した値上げが家計を逼迫。工夫を凝らした家計管理が求められるところ。

さらに、4月1日は年度が変わる
節目でもあることから、
“値上げ”を予定している商品や
サービスが控えています。

しかし、4月だけにとどまらず
2022年度内に値上げされる商品や
サービスの数も、例年と比べて、
その数の多さに驚きを隠せません。

気掛かりなのは、家計への影響が
予測される生活に直結した
公共料金や各種公共交通機関、
そして食品の値上げです。

この背景には
原油価格の高騰をベースとした
製造コスト、輸送コストの
上昇に加えて、
原材料価格の高騰の影響があります。

ここ数年、
さまざまな商品の価格微増が続き、
それが大きく集中した結果が、
今年度の大きな値上げのピークへと
いざなった感は否めません。

また、
ロシアによるウクライナ侵攻に伴う、
経済制裁や輸出入の制限による影響で、
今後のさらなる価格上昇も
予測されるところです。

食品関係についても、
食パンや麺類、冷凍食品、食用油、
ハム・ソーセージなど、
値上がりしていない食品を挙げた方が
早いのではと思うほど、
多岐にわたっており、
約5〜15%前後の値上がりが
予定されています。

価格据え置きの場合でも、
内容量を減らして価格調整を
行っていることも。

ここは、特売日にまとめ買い、
スマホ決済のポイントの運用、
毎日買い物に出かけない、
外食回数を減らすなど、
工夫による賢い家計管理が
試される時なのかも知れません。

菊正宗でも、仕入れ価格の上昇に
伴って、「なら漬(瓜)」を
2022年4月1日より1,080円(税込)に
値上げさせていただきます。

値上げ対応の為、3月28日9時から
受注一時停止となるため、
現行の864円(税込)でお買い求めの方は、
余裕を持って3月27日までに
ご注文くださいませ。