熱帯夜に引き起こされやすい深夜の熱中症。適度な水分補給が大切です。

熱帯夜にぐっすりと眠るための秘訣。それは、体温調整です。

観測史上最速の
梅雨明けによって、
今年の夏は、
いつもより早く訪れました。

連日のように猛暑日が続き、
出かけるだけでも
大量の汗が吹き出す始末。

睡眠不足や食欲不振など、
7月初旬辺りには、
すでに夏バテ気味に。

しかし、ここに来て、
梅雨前線が日本列島に停滞し、
そこに暖かく湿った空気が
入り込んだことで、
梅雨の時期より、
はるかに多くの雨が降り続きました。

これは“戻り梅雨”という
大気の不安定な状態が続く、
梅雨明け後、よくみられる
お天気現象のひとつです。

発達した積乱雲が
折り重なるようにつながり、
局地的な落雷や
急激に大雨を降らせる
“線状降水帯”の発生、
ゲリラ豪雨など、
土砂災害を引き起こしそうな勢いで
豪雨が降り続きます。

この“戻り梅雨”が明ければ、
本格的な夏が訪れることになります。

雨が降り続いたことで、
日中の気温は幾分か下がりましたが、
湿気が多く、ムシムシとした
不快感は募るばかり。

また、連日の熱帯夜
(最低気温が25℃以上)によって、
蒸し暑さと熱を持った自身の体温で、
なかなか寝つけない夜が続きます。

こういうときは躊躇なく
エアコンをつけて
布団に入りましょう。

ただし、
寝つく時間を想定した
エアコンのタイマー設定や
冷風が直接当たらないような
注意が必要です。

昼夜にかかわらず、
暑い日に気をつけたいのは
熱中症です。

昼間なら汗が止まらないときなど、
日陰に入って涼をとったり、
水分補給をするなど、
気をつけていれば、ある程度は
熱中症を防ぐことができます。

注意したいのは就寝中の熱中症です。

寝入ってしまうと、
喉の渇きを意識することなく
眠っているので、枕元に水を入れた
ペットボトルを置いておき、
気がついた際は
水分補給をお忘れなく。

これだけでも、
就寝中の熱中症は和らぎます。

熱帯夜でもぐっすりと
眠るための秘策はあります。

その鍵を握るのは体温の調整。

まず、寝る1時間ほど前までに
お風呂に入ります。

このとき大切なのは
39℃前後のお湯に
15分ほど浸かること。

これによって身体の深部体温が
0.5℃ほど上がります。

上がった深部体温は、
時間をかけて徐々に下げられる
という身体のメカニズムがあり、
このときに眠気が高まるのを
利用するという方法です。

シャワーだけの入浴ならば、
首の後ろ、足首、手首など
太い血管が通ってる場所に
少し熱めのお湯を当てることで、
深部体温を効率的に高められます。

また、睡眠にとって
覚醒作用のある
カフェインは大敵です。

寝る前には
カフェインが含まれない水を
常温で飲むのが効果的。

冷たい飲み物を摂り過ぎると
血管を収縮させ
深部体温の調整を
妨げてしまうことにつながるので
注意が必要です。

目から入る光も
睡眠の妨げになります。

部屋の灯りは暗めに設定し、
強い光が目に入るスマホも
極力見ないように
することが大切です。

パリの一般家庭にエアコンがあまり設置されていない事情。

日本は比較的温暖な気候が
特徴とされています。

そんな日本が厳しい夏の暑さに
見舞われているとき、
世界の国の夏の状況が
どうなっているのか、
少々気になるところです。

日本が猛暑日にさらされている頃、
フランス、ポルトガルなどでは
40℃を超える熱波に見舞われ、
スペインでも
45℃を超える熱波が襲来。

それが原因とされる
山火事も多発しています。

イタリアなどでも干ばつにより
国内最大級の川が干上がるなど、
とくに今年の夏は、
厳しい暑さがヨーロッパ各地を
包んでいるようです。

ユニークなのはフランス。

日本だと暑い日には
エアコンをつけて
涼をとるのが普通ですが、
フランス・パリの一般家庭には、
エアコンは普及していません。

古い建物が多く、
室外機が取り付けにくいというのも
普及しない理由のひとつです。

では、エアコンが不要なのか
というと、パリの夏は
30℃以上の日が続くことも多く、
熱中症で命を落とす方もいます。

そんなパリでは、
朝の気温が低い時間に窓を開放して
部屋の温度を下げておき、
日中の熱い時間は
ブラインドを閉めて部屋の温度が
高くならないようにします。

古い石造りの建築物が多く、
その構造上、涼しい環境を
維持できるようです。

また、日本と異なるのは
湿度と夜の気温。

フランス・パリの湿度は低く、
カラッとした暑さなので
不快感はそれほど感じません。

夜の気温は
20℃を下回る日も多く、
窓を開けて寝れば
自然の涼しさにより
快眠ということです。

とくに日中の熱い時間帯は
ショッピングセンターや
映画館などの冷房が効いた
涼しい場所で時間を過ごすという人も
少なくありません。

熱い日が続いているとはいえ、
今年はまだ、
夏の入り口に立ったばかり。

40℃を超える暑い日は
外出を控え、クーラーの効いた
涼しいお家の中で快適に。

菊正宗では、
家飲みを楽しんでいただく、
旨い冷酒と美味しい肴のセットを
ご用意しております。