日本人が普段食べるマグロは5種類。種類や獲れる場所で旬が異なります。
マグロの旬は、意外と知られていません。
というのも、刺身や寿司ネタなど、
1年中スーパーや居酒屋などで見かけ、
いつも美味しくいただける
魚のひとつだからです。
日本で一番のブランドマグロとされる
青森・大間産の本マグロの旬は
12〜1月です。
2023年(令和5年)には、
豊洲市場で行われた新春恒例の
マグロの初セリで、
青森・大間産の本マグロ(212kg)に
総額3604万円(17万円/kg)の
最高値がつきました。
2022年(令和4年)の最高値は、
ほぼ同じ大間産本マグロ(211kg)が
1688万円(8万円/kg)なので、
kg単価が倍以上に上昇したことになります。
しかし、同じ青森の日本海側に
位置する深浦で獲れる本マグロは、
6〜10月が解禁期間で、
定置網やはえなわ漁によって
水揚げされる“夏”が旬です。
日本海を北上して、
青森の龍飛や大間など
津軽海峡へと向かう途中、
エサを求めて深浦町沿岸に来るのが
深浦産マグロ。
大間産などが“冬マグロ”と呼ばれるのに対して
こちらは“夏マグロ”と呼ばれ、
青森県下ナンバーワンの漁獲量を誇る
立派なブランドマグロです。
1本釣りの“冬マグロ”に比べて
やや小振りですが、ほどよく脂がのっており、
しっとりとした赤身が特徴。
その旨さは群を抜きます。
マグロの種類は世界で8種類あり、
日本で実際に食べられているのは5種類。
紹介した本マグロは“クロマグロ”のことで
体長3m、重量400 kgを超える
もっとも大型の種類です。
本物のマグロという意味で
本マグロと呼ばれます。
その身はコクが強く、
独特の風味や香りが魅力です。
産地により旬が異なります。
続いて、“クロマグロ”と並び高級店の
看板食材とされる“ミナミマグロ”。
体長2m、体重100kgほどの大きさで、
とろけるようなトロの甘みは絶品。
南半球にしか生息しないため
“ミナミマグロ”と呼ばれ、
日本に入ってきた最初のものが
インド産だったため“インドマグロ”とも呼ばれます。
旬は4~9月頃の春から秋にかけてです。
大きな目が特徴の“メバチマグロ”の
体長は2m、体重100kgほど。
日本近海に回遊してくるものは
10~12月頃が旬で、
銚子から金華山沖に回遊してくるものは
4~5月頃が旬なので、
1年に2度の旬を楽しむことができます。
尾ビレや背ビレが黄色いことが
名前の由来である“キハダマグロ”。
体長は1〜2m、体重40kgほどの小型のマグロで、
年間を通して漁獲量が安定しているため
価格が安い庶民派のマグロです。
高知と九州での旬は6〜11月頃ですが、
海外輸入ものも多く、
1年中楽しめるマグロです。
最後に“ビンナガマグロ”は
“ビンチョウマグロ”とも呼ばれる体長1m、
体重10〜20kgの小さなマグロ。
味はあっさりめですが、脂ののったビントロは
回転寿司でも人気メニューのひとつ。
こちらも1年を通して獲れる種類ですが、
三陸沖で獲れるものは
8〜12月頃が旬とされています。
今の時期に店頭に並ぶマグロは、
種類にかかわらず旬揃い。
旨い燗酒と合う絶妙な美味しい頃合いです。
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