※イメージです
日本のお歳暮の歴史は、室町時代にまで遡ります。
早いもので、
今年もあっという間に
12月となりました、
もうお歳暮の準備は
お済みでしょうか。
お歳暮は
古代中国の神様を祀る
道教の習慣が日本に伝わり、
日本古来の祖先の霊を
供養する行事と結びついて
定着したとされています。
日本でのお歳暮の歴史は
室町時代にまで遡ります。
年の暮れから正月にかけて
行われていた
“御霊祭り(みたままつり)”
といわれる
個々の家の先祖の霊を祀る行事や
新しい年の年神様を
迎える行事などに、
近所やゆかりのある人、
親類縁者が
お供え物を贈るという風習が
“お歳暮”の由来。
こうした風習は
ごく近隣の庶民の生活行事として
行われていましたが、
江戸時代になり、
現在のお歳暮に近い贈答習慣へと
変化していきます。
武家社会では
上下関係のある組頭に
贈り物をする習慣が根付き、
掛け売りが多かった
商人の社会では、
盆暮れに
半年分の精算を行う際に、
半年間のご贔屓への
感謝の意味を込めて、
お得意さんにお歳暮を贈りました。
明治時代になると、
権力を持つ官吏に
高価な贈り物をすることで
利害を求める要素が強くなり、
賄賂的な意味合いも
含まれるようになったといいます。
歳暮は読んで字のごとく、
本来“歳の暮れ”という
期間を表す言葉です。
もともとは“歳暮の供え物”
というような使い方をしていました。
しかし、
いつの間にか言葉が省略され
年末の贈り物そのものを
歳暮と呼ぶことが定着し、
期間を表す表現としては
使われなくなりました。
こういう言葉の使い方を
“転義”と呼びます。
ちなみに、“幸せ(しあわせ)”は、
心が満ち足りている
プラス面の言葉として使いますが、
もともとは
“為(し)+合わせ”が語源で、
室町時代に“ことの成り行き、
めぐりあわせ”という意味で、
“しあわせが良い”
“しあわせが悪い”
という使われ方をしていました。
これが江戸時代になり、
プラス面の“幸福な出来事”だけを
指すようになり、
さらに心を中心とした
主に“幸福な気持ち”を
表現する言葉へと
“転義”していきました。
正しい日本語とよくいわれますが、
その正しさそのものが
時代に応じて変化しているのです。
さて、お歳暮事情は
時代とともに
大きく変化していきました。
昭和から平成にかけて、お歳暮は、
品揃えの豊富な百貨店の
お歳暮特設売り場や郵便局、
スーパーマーケットというのが
一般的な購入先でした。
百貨店に特設売り場が
設けられたばかりの頃は、
贈り贈られる側が
売り場で顔を合わせたという
笑い話も。
そして平成から令和になった今、
インターネットが普及し、
全国各地から、
お取り寄せ品や
メーカー直売の限定品など、
スマホを使って手軽に
お歳暮を贈れる時代になりました。
何より、
思い立ったらすぐに
お歳暮を注文できる
便利な時代です。
菊正宗でも、250本限定の
「2023年 可惜夜」をはじめ、
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先様に喜ばれるセットを
ご用意しております。
贈られた方の
喜ぶ顔を思い浮かべながら、
じっくりとお歳暮を選ぶのも
心尽くしの
楽しいひとときなのかも知れません。
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