長年愛された“スマスイ”の歴史を継承。民営運営により、さらに魅力いっぱいに。
「神戸須磨シーワールド」が
6月1日にグランドオープンしてから、
約2カ月近くが経過しました。
前身の「神戸市立須磨海浜水族園」が
“スマスイ”の愛称で
親しまれていたことから、
「神戸須磨シーワールド」は
親しみを込めて“スマシー”と
呼ばれています。
当初、高額な入館料が
懸念されていました。
通常期間は大人3100円/小人1800円で、
夏休みやお盆期間など
人が集中する繁忙期には最大で
大人3700円になります。
「神戸市立須磨海浜水族園」が
大人1300円、中人(15~17歳)800円、
小・中学生500円だったため、
その金額に戸惑う方も
少なくありませんでした。
そんな心配をよそに、
オープンに先駆けた神戸市民の
無料招待内覧500人募集には、
なんと35万人もの応募がありました。
開館前から注目度の
高さがうかがえます。
リニューアル後に入館料金が
高くなった大きな理由は、
公営から民営へと
経営母体が変わったためです。
延べ床面積が約1.5倍に拡大し、
水槽やプールの水量も4倍以上に増え、
関西最大の規模となりました。
民営の大規模水族館としては
「鴨川シーワールド(千葉)」や
「八景島シーパラダイス(神奈川)」
「鳥羽水族館(三重)」
「サンシャイン水族館(東京)」
「海遊館(大阪)」も近い価格帯で、
「アドベンチャーワールド(和歌山)」は
動物園、遊園地を併設しているため、
水族館施設のみなら
同じような価格設定です。
「神戸須磨シーワールド」と隣接する
「神戸須磨シーワールドホテル」の
グランドオープンに先駆けて、
おしゃれな「松の杜ヴィレッジ」や
BBQ施設を併設したカフェなども
設置されました。
須磨海浜公園全体を再整備する
プロジェクトで、行政と民間が連携し、
魅力あるエリアへと生まれ変わった
様子がうかがえます。
「神戸須磨シーワールド」の
最大の魅力は、約2500人が収容できる
“オルカスタディアム”です。
調教されたシャチのパフォーマンスが
楽しめるのは、ここ以外では
「鴨川シーワールド(千葉)」と
「名古屋港水族館(愛知)」の
全国3カ所だけ。
また、シャチを観ながら食事を楽しめる
ブッフェスタイルのレストランも
人気のスポットです。
“ドルフィンスタディアム”では
イルカショーが、
“アクアライブ”では多種多彩な
水槽が設けられ、
ペンギンやアシカの食事タイム、
ウミガメとのふれあい体験、
バックヤードツアーなど、
1日中楽しめるプログラムが
豊富に用意されています。
とくに体験したいのは
「神戸須磨シーワールドホテル」の
宿泊客限定のイルカとのふれあい体験です。
ホテルに常設されている
ドルフィンラグーンで、
1日3グループまで受け付けています。
また宿泊客は水族館への入館が
無料というのも嬉しいポイントです。
長年親しまれてきた“スマスイ”の
魅力を受け継ぎ、
楽しさが増した“スマシー”。
人気も上々で、しばらくは館内の
混乱を避けるために、
入館チケットのオンライン事前購入が
必要です。
事前予約という手間をかけてでも
行きたくなる魅惑のスポットが
神戸に登場しました。
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