丹波栗をはじめ、丹波産の黒豆や松茸、猪肉のぼたん鍋など、旨さは格別

丹波国が成立した平安初期から、農業、経済、軍事の要衝地として栄えた丹波地方。

丹波地方は、兵庫県北東部から
京都府中部にかけて広がる山間部で、
秋の味覚が豊富な
地域として知られています。

兵庫県丹波篠山市と丹波市、
京都府福知山市、綾部市、亀岡市、
南丹市が丹波地方の
秋の美味しさを担っています。

この地の歴史はとても古く、
7世紀後半の律令制が施行された
時期に設置された
“丹波国(たんばのくに)”
にまで遡ります。

丹波国は平安京に近く、米や農産物、
木材などの物資を供給する
要衝地として栄えました。

とくに、丹波栗や
陶器の丹波焼といった特産品は
朝廷にも重宝され、
経済的側面からも豊かな地域として
発展しました。

ここ丹波国には、
山陰道という古代の重要な
街道が通っており、
畿内(京都を含む地域)と
山陰地方を結ぶ交通の
要所としても有名です。

物資や人の往来が盛んで商業が発展し、
平安京との交易や物資の流通が
スムーズに行える立地は、
山間部でありながらも
栄える要因となりました。

また、山に囲まれた地形は
外敵からの攻撃を防ぎやすく、
戦略的にも有利な場所でもありました。

そのため、戦国時代には
多くの城が築かれ、
丹波国は複数の戦国大名が争う
重要な戦場となっていきます。

織田信長が丹波を制圧した際には、
明智光秀がこの地域を治め、
軍事的な重要拠点に
位置付けられた場所です。

また、広範囲に広がる丹波盆地には、
由良川や加古川などの河川が流れ、
これらの川沿いには肥沃な土地が広がり、
農業が盛んな地域です。

夏は暑く、冬は寒い盆地特有の気候は、
稲作や農作物の
栽培に適していることもあり、
さまざまな特産品が季節ごとに
流通する一大生産地でもあります。

平安時代初期の朝廷への
献上品から数えると
千数百年にもわたって
親しまれてきた丹波ブランド。

その信頼は、現在も変わることなく
続いています。

もちろん長い歴史の中で、
農産物や特産品の品種改良などを重ね、
より美味しくなっているのは、
紛れもない事実。

季節ごとの味覚が多くの人を
楽しませていますが、
とりわけ秋の味覚はとくに有名です。

秋の味覚の代表格ともいえる丹波栗は、
一般的な栗よりも大粒肉厚で、
甘みが強く、風味が豊かで
ホクホクとした食感が魅力。

そのまま蒸して素材そのものを
味わうのがおすすめの食べ方です。

丹波黒豆は、大粒で甘みがあり、
濃厚な味わいが特徴で、栄養価も高く、
食物繊維やポリフェノールが
豊富な美容食ともいわれます。

また、秋の味覚の王者ともいえる
松茸も丹波ブランドのひとつ。

松茸の特徴ともいえる香りが豊かで、
焼いた時の風味の豊かさは格別です。

風味豊かな出汁が楽しめる
松茸の土瓶蒸しはもちろん、
網で焼いた後、すだちを軽く絞って
醤油につけるシンプルな
食べ方がおすすめです。

少しシーズンには早いですが、
味噌をベースにした
濃厚なスープで煮込んだイノシシの
ぼたん鍋も丹波地方ならではの美味しさ。

土地で採れた季節野菜を一緒に
煮込んだ旨さは絶品です。

この秋の丹波ブランドの味覚を、
ぜひお楽しみください。

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